ファッションの分野で活躍後に“隠遁”を経て再び脚光を浴びた写真家ソール・ライターの秘密に迫る回顧展

ソール・ライター≪雪≫1960年
発色現像方式印画
ソール・ライター財団蔵
(C)Saul Leiter Estate

2017年4月29日(土・祝)から6月25日(日)まで、Bunkamuraザ・ミュージアムにて「ニューヨークが生んだ伝説  写真家 ソール・ライター展」が開催されている。1950年代からニューヨークで第一線のファッション・カメラマンとして活躍しつつも、1980年代に商業写真から退き、世間から姿を消したソール・ライター(1923~2013年)の回顧展。ニューヨークのソール・ライター財団の全面的な協力のもと、200点以上のモノクロ / カラーの写真作品や絵画作品、貴重な資料などが一堂に集められている。
当初、独学で絵を描くことに没頭していたソール・ライターは、ニューヨークに渡って1950年代から、「Harper's BAZAAR」「ELLE」「VOGUE」など、数多くのファッション紙でフォトグラファーとして活躍した。しかし、1981年に58歳で自らのスタジオを閉鎖。その後、長い時を経て2006年にドイツのシュタイデル社から作品集「Early Color」を出版し、83歳にして再び脚光を浴びた。
この作品集は世界に大きな驚きをもたらし、各地で展覧会の開催や作品集の出版が相次ぐ。2015年には日本でドキュメンタリー映画「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」も公開。本展では、このような“伝説”と呼ぶにもふさわしいソール・ライターの全貌を明らかにし、“カラー写真のパイオニア”と称された彼の創造の秘密に迫っている。会期中の休館日は5月9日(火)と6月6日(火)、開館時間は10:00~18:00(毎週金曜と土曜は21:00閉館 / 入館は閉館30分前まで)で、入館料は一般1400円 / 高校・大学生1000円 / 小学・中学生700円。
■期間:
2017年4月29日(土・祝)~6月25日(日)

■開催場所:
Bunkamuraザ・ミュージアム
東京都渋谷区道玄坂2-24-1

■問い合わせ先:
Bunkamura
tel. 03-3477-9111(代表)
url. http://www.bunkamura.co.jp/museum/
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