書の鑑賞がぐっと楽しくなる「書のひみつ」発売

株式会社朝日出版社は、日本、中国で生まれた様々な「書」を時代背景とともに紹介し、その楽しみ方をマスターする「書のひみつ」を5月12日に発売する。B5変型判/256P/1,650円(税抜)。
日本や中国で古代から尊ばれてきた「書」には、書き手の息遣いやセンスはもちろん、歴史や宗教など様々なものが反映されている。緊張感のある中国の書、やわらかい日本の書、王羲之、空海、良寛、漱石……、その時その人はなぜその文字を書いたのか。「書のひみつ」は、書の奥深い歴史と思想を感じ、楽しみながらその「ひみつ」を探るための手引書だ。

本書では、冒頭で「書」の鑑賞方法を学んだ後、中国・日本それぞれの書を時代背景とともに紹介していく。中国の書の歴史は古く、書家・名人達が残した名筆の数々は、柔らかく優雅に、どっしりと力強く、踊るように奔放にと、作品ごとに多種多様な表情を楽しませてくれる。一方日本では、独自の文字「かな」が誕生する。細く柔らかい線で書かれた「かな書」の美しさや、禅、茶の湯などの思想を伴う卓越した線、江戸っ子や文人たちに好まれた、うねり、かすれ、にじみ。日本の風土から生まれた美意識もたっぷりと味わえる一冊となっている。

書には、千年前を生きた人の「心」が宿っているという。文字をじっくりと眺め、リズムと呼吸をあわせて一字一字辿っていってみると、時間と共に展開していく、線の動きを味わうことができるはずだ。本書に収録されている躍動感あふれる名筆の数々で、その味わい方、楽しみ方を学べば、美術館に行くのがますます楽しくなるだろう。
出版社:株式会社朝日出版社
価格:1,650円(税抜)
古賀弘幸 著、佐々木一澄 イラスト
URL:http://www.asahipress.com/
Amazon:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4255009988/mdndi-22/
2017/05/12
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