宮本隆司氏による初公開の約22点の写真が展示される個展「ロー・マンタン 1996」

Ryuji Miyamoto, “Lo Manthang 1996”, 1996/2017, gelatin silver print, 40.5×50.8cm
(c) Ryuji Miyamoto / Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film

2017年8月26日(土)から9月30日(土)まで、タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムにて、宮本隆司氏の個展「ロー・マンタン 1996」が開催される。宮本氏は、第14回木村伊兵衛賞の受賞や、紫綬褒章の受章者としても知られる写真家。本展では、ネパールの城砦都市ロー・マンタンを撮影した約22点の作品が展示される。会場の定休日は日曜 / 月曜 / 祝日で、営業時間は11:00〜19:00。
1947年東京都生まれの宮本隆司氏は、多摩美術大学グラフィックデザイン学科を卒業後、建築雑誌の編集部員を経て写真家として独立した。建築物を中心に、都市の変貌や崩壊と再生の光景を独自の視線で撮影。建築解体現場を撮影した「建築の黙示録」(1986年)や香港の高層スラムを撮った「九龍城砦」(1988年)など、その作品は国内外で高く評価されている。
その宮本氏は、1996年5月に、詩人である佐々木幹郎氏の誘いを受けて、7日をかけてロー・マンタンに赴いた。標高3780mで過酷な気象条件に晒されたロー・マンタンは、1991年まで外国人の入域が禁止され、まさに秘境とも言うべき様相を呈していた土地だ。9日間にわたり滞在し、4×5の大判カメラで撮影が行われたが、宮本氏は絶えず高山病に苛まれ、撮影道中の記憶も定かではないと言う。しかし、眠っていた当時のネガをプリントすると、同氏が「城砦都市の光景が、思いがけずくっきりとしたかたちをみせていた」と語るように、ロー・マンタンの姿がありありと写し出されていた。本展は、それらの作品が初公開される貴重な展覧会となる。

Ryuji Miyamoto, “Lo Manthang 1996”, 1996/2017, gelatin silver print, 40.4×50.9 cm
(c) Ryuji Miyamoto / Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film

■期間:
2017年8月26日(土)~9月30日(土)

■開催場所:
タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム
東京都港区六本木5-17-1 AXISビル 2F

■問い合わせ先:
タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム
tel. 03-5575-5004
url. http://www.takaishiigallery.com/jp/
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