佐藤卓氏デザインの屋上庭園「オノマトペの屋上」が先行オープンしていた富山県美術館が全面開館

富山県美術館外観

富山県は、2017年8月26日(土)に、富山県美術館を全面開館した。富岩運河環水公園西地区に整備を進めてきた“アートとデザインをつなぐ”美術館。全面開館に先立ち、今年3月にはアトリエ / レストラン / カフェなどがオープンしていたほか、4月には屋上庭園「オノマトペの屋上」も公開されており、連日多くの人で賑わって話題となっていた。開館記念展Part1として、11月5日(日)までは「生命と美の物語 LIFE ― 楽園をもとめて」と題した展覧会が開催されている(会期中に展示替えあり)。
富山県美術館は、デザインの視点も積極的に取り入れ、人々とアートやデザインをつなぐことを目指した美術館だ。ToyamaのT、ArtのA、DesignのDを取り、“TAD”(Toyama Prefectural Museum of Art and Design)を略称としていることからも、アートと同時にデザインにも力を注いでいることが分かる。建築設計は株式会社内藤廣建築設計事務所、ユニフォームのデザインは三宅一生氏が担当し、ロゴマークは永井一正氏がデザイン。さらに、屋上庭園のデザインは佐藤卓氏が手掛けており、佐藤氏は開館告知ポスターもデザインした。屋上庭園「オノマトペの屋上」には、“ふわふわ”や“ぐるぐる”といった楽しい擬音語や擬態語を思い浮かべながら遊べる遊具が設置されている。
開館記念展Part1「生命と美の物語 LIFE ― 楽園をもとめて」は、子ども / 愛 / 日常 / 感情 / 夢 / 死 / プリミティブ / 自然といった8つの章による構成で、国内外の美術館コレクションの優品を中心とした約170点を紹介。ルノワールなどの印象派から、クリムトやシーレなどのウィーン世紀末美術、ピカソやシャガールなどの20世紀のモダンアート、青木繁や下村観山などの日本近代絵画、折元立身や三沢厚彦などの現代アートまで、生命と美の深い関わりについて考察する。休館日は祝日を除く水曜と祝日の翌日(8月30日 / 9月24日 / 11月4日は臨時開館)、開館時間は9:30〜18:00(入館は閉館30分前まで)で、当日券での料金は一般1300円 / 大学生950円 / 高校生以下無料。なお、オノマトペの屋上の営業時間は8:00〜22:00となっている。
■期間:
2017年8月26日(土)~
※開館記念展Part1「生命と美の物語 LIFE ― 楽園をもとめて」は11月5日(日)まで開催(会期中展示替えあり / 前期は10月3日まで / 後期は10月5日から)

■開催場所:
富山県美術館
富山県富山市木場町3-20

■問い合わせ先:
富山県美術館
tel. 076-431-2711
url. http://tad-toyama.jp/
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