UV硬化インクを搭載したプリント&カットに対応するインクジェットプリンタ2機種をミマキが発表

「UCJV300-160」

株式会社ミマキエンジニアリングは、UV硬化インクを搭載してプリントとカットを1台で行える大判インクジェットプリンタ「UCJV300/150-160」を発表。2017年11月から販売を開始する。「UCJV300-160」と「UCJV150-160」の違いはインク色で、「UCJV300-160」ではCMYK4色のほかに、ライトシアン / ライトマゼンタ / ホワイトを加えた7色も利用が可能。出力解像度は最高1200dpiで、1620mm幅のメディアに対応している(最大作図幅は1610mm)。価格は「UCJV300-160」が288万円(税抜)で、「UCJV150-160」が218万円(税抜)。
本製品では、環境に配慮した新開発のUVインク「LUS-170」が採用された。紫外線の照射で瞬時に硬化するUV硬化インクであるため、一般的なソルベントインク搭載プリンタに比べてインクの乾燥時間を必要とせず、プリント後に即座にラミネート加工や施工が可能。塩ビメディアやターポリンなどにとどまらず、布や紙、PETフィルムなどの幅広いメディアへも出力できる。カット機能を備えているため、1台でラベルやステッカーなどの製作も可能だ。
ソフトRIPは、バージョン1.5以上のPDFデータに対応し、透明効果を含むPDFデータも忠実にプリントできる「RasterLink6Plus」。Illustrator用プラグイン「RasterLink Tools」によって、4層プリントの仕上がり確認も行える。4層プリントはホワイトインクを搭載可能な「UCJV300-160」で利用できる機能で、カラー層 / ブラック層 / ホワイト層 / カラー層の構成と内照式照明を組み合わせることで、背面から光を当てた際にデザインを変えることができるもの。昼と夜でイメージを切り替える“Day & Night Printing”などを実現できる。本体サイズは2900(幅)×1475(高さ)×776(奥行)mmで、インターフェイスはUSB 2.0 / 1000BASE-T。
なお、これらの販売開始に伴い、同社では純正ウォームラミネーター「LA-160W」および「LA-140W」の販売も、2017年11月にスタートする。最速で7500m / 分の高速作業が実現されており、インクの凹凸ができやすいUVプリントへの加工にも対応するラミネーター。セット可能なメディア幅が最大1580mmの「LA-160W」は118万円(税抜)、最大1400mmの「LA-140W」は98万円(税抜)で販売される。

4層プリントのイメージ

純正ウォームラミネーター「LA-160W/140W」

株式会社ミマキエンジニアリング
URL:http://japan.mimaki.com/
2017/08/30
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