リコー、4K相当での360°動画の記録が可能な全天球カメラ「RICOH THETA V」を発売

株式会社リコーとリコーイメージング株式会社は、360°の全天球イメージを撮影できるカメラ「RICOH THETA」シリーズの最上位機種として、9月下旬に「RICOH THETA V」を発売する。4K解像度に匹敵する3840×1920pixels・30fpsでの動画撮影が可能（静止画の解像度は5376×2688pixels）。動画記録のファイル形式は、専用アプリによるH.264サポートに加え、APIの公開で将来的にH.265にも対応する仕様となっている。価格はオープン。

本製品は、撮影データの高速読み出しに対応した新型イメージセンサーを搭載し、メインプロセッサにクアルコム社の「Snapdragon」を採用するなど、最上位モデルにふさわしい強化が図られた。カメラ本体に360°空間音声記録に対応した4chマイクを内蔵し、水平方向だけでなく上下方向も含めた全方位の音声記録を実現しており、360°映像と音声がリンクした臨場感溢れる撮影が可能。また、同社のデジタル一眼レフカメラやGRなどの高性能カメラ開発で培ってきた画像処理技術を融合させ、露出精度やホワイトバランスのアルゴリズムも一新され、オート撮影でも正確で自然な描写が得られるチューニングが施されている。

スマートフォンやタブレットとの接続は、Bluetoothと無線LANに両対応。AndroidベースのOSを採用したことで、自由度が高い優れた拡張性を備えていることも特徴だ。プラグインとして新搭載された360°映像の大画面ディスプレイでの「リモート再生機能」をはじめ、今後は「外部メモリ記録機能」など開発中の各種プラグインを導入することで、スマホアプリから拡張機能を切り替えるような多彩な使い方が可能となる（将来的に一般の開発者がリリースしたプラグイン追加の環境も構想）。

撮影距離は約10cm〜∞、シャッター速度は最高1/25000秒で、マニュアルモード時ではISO3200までの高感度撮影に対応。本体には約19GBの記録用メモリを備えており、内蔵リチウム充電池での連続使用時間の目安として静止画300枚、動画80分ほどの記録を行える。レンズ部を含む本体サイズは45.2（幅）×130.6（高さ）×22.9（奥行）mm、重量は約121gで、製品にはUSBケーブルと専用ケースが付属。

株式会社リコー / リコーイメージング株式会社
問い合わせ：0570-001313
価格：オープン
URL：http://www.ricoh.com/ja/
URL：http://www.ricoh-imaging.co.jp/
2017/09/01