写真と現実での知覚の違いを考察するユーソ・ノロンコスキー氏の個展「This Place is Nowhere」

"To See How the Moon Sees" rolled pigment print, steel tripod, spotlight 200×150cm 2016
宇宙飛行士ウィリアム・アンダーズによって撮影された「地球の出」をもとにした作品で、大きな青空の写真をロール状に丸めて三脚に据え付けている

2017年9月8日(金)から10月7日(土)まで、フィンランドのアーティストであるユーソ・ノロンコスキー氏の日本での初個展「This Place is Nowhere」が開催される。会場は、2016年7月に代官山にオープンしたコンテンポラリーアートギャラリーのLOKO GALLERY。初日の18:00からはオープニングレセプション、19:00からはアーティストトークの実施も予定されている。入場無料、休廊日は日曜 / 月曜 / 祝日で、開廊時間は11:00〜19:00。
1983年生まれのユーソ・ノロンコスキー氏は、ヘルシンキ在住のアーティストで、アールト大学で写真の修士号を取得した。現在は、フィンランド現代写真の国際的な評価の確立に大きく貢献した「ヘルシンキスクール」に所属し、ベルリンやニューヨークなど世界各地で滞在制作。さまざまなメディアを組み合わせたインスタレーション作品によって、写真イメージと現実世界の境界について考察を行っている。本展は、現在進行中のプロジェクトの一部を披露するもので、写真 / ビデオ / オブジェクト / テキストベースの作品で構成。作品を通じて、時間的あるいは物理的に異なる表現方法が、共通の空間でいかに作用するかについての考察も行われている。

"An Ode to Absent Minds" framed pigment print, flashlight 32×43cm 2015
谷崎潤一郎と彼の著作「陰翳礼讃」に触発された作品

■期間:
2017年9月8日(金)~10月7日(土)

■開催場所:
LOKO GALLERY
東京都渋谷区鶯谷町12-6

■問い合わせ先:
LOKO GALLERY
tel. 03-6455-1376
url. http://lokogallery.com/
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