新潮社とヤフーが上田岳弘氏の「キュー」を同時連載！不意に現れる“動く挿絵”も魅力
株式会社新潮社とヤフー株式会社は、月刊文芸誌「新潮」（毎月7日発売）とインターネット情報サイト「Yahoo! JAPAN」のスマートフォン版で、三島賞受賞作家である上田岳弘氏の最新作「キュー」の同時連載を開始した。“新しい読書体験”の提供を目指した約9カ月にわたるプロジェクト。雑誌では「新潮」10月号から毎月1章ずつの掲載が開始されており、「Yahoo! JAPAN」上での掲載では、1章を概ね8パートほどに分割しながら、木曜および火曜の毎週2回更新が行われる。
「Yahoo! JAPAN」での「キュー」の公開は、2017年9月7日（木）から開始された（https://bibliobibuli.yahoo.co.jp/q/）。Web版はスマートフォンのブラウザのみでアクセスでき、全て無料で閲覧することが可能だ。物語は、高校時代に出会った前世の記憶を持つ少女と同じ名前の女性が目の前に現れたことから、平凡な心療内科医が人類の進化を巡る闘争に巻き込まれていくもの。シンギュラリティへのカウントダウンが始まった人類のその先を予言する“想像力の冒険”が展開される。
「Yahoo! JAPAN」でのUI / UXのデザインは、株式会社タクラム・デザイン・エンジニアリングが担当した。誌面では実現できないスマートフォンならではのデザイン性や操作性を追求しつつ、小説らしい縦書きの文字組みや、親指だけで操作できる縦スクロールのページ移動を実現。不意に現れる“動く挿絵”も魅力の1つだ。この“動く挿絵”は、アルゴリズムのみを用意して自律的に生成される“ジェネレーティブアート”で、初回公開時に掲載される“動く挿絵”は読者がタップした画面上の位置と時刻をきっかけに生成される仕組み。“読者の数だけ”異なる挿絵が生まれることとなる。