KDDIとJR東が5Gで実証実験、走行中の車内で高速・大容量通信を実現へ

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KDDI株式会社と東日本旅客鉄道株式会社は29日、高速・大容量・低遅延・多接続などの特徴を持つ第5世代移動通信システム(5G)を活用した実証実験を共同で実施すると発表した。実験では、一般ユーザーにも体感できるイベントも開催するとしている。
本実証実験では、KDDIは鉄道サービスの高度化や新たなサービスの創出を推進し、JR東は列車内や駅構内をより便利・快適にするために5Gの有用性を検証していく。

実証実験の内容は、在来線試験電車「MUE-Train」を使い、受信側の移動に合わせてビームの向きを変えるビームトラッキングの検証を行い、受信側の移動に合わせて接続基地局を変更するハンドオーバーの性能を検証する。また、先頭車両に設置した4Kカメラの映像を使い、高精細映像の送信や車内での8K映像ストリーミング受信を行う。

駅ホームでは、5Gで利用する高周波数帯(28GHz)の電波の伝わり方を検証し、電波が届く範囲を延伸するための要素技術であるビームフォーミングの検証を行う。

ユーザー参加型のイベントとしては、上野駅で実施される地域再発見産直市と宮城県の南三陸さんさん商店街を5Gで接続し、VRを用いて上野駅にいながら、南三陸さんさん商店街でのショッピングを体感できるイベントを開催する。
発表資料
URL:http://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2017/09/28/2706.html
2017/09/29
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