フィルム風カートリッジを入れ替えて写真の味付けを変えるデジカメ「ヤシカ Y35」

「digiFilm Camera Y35」

日本にルーツを持つカメラブランドYASHICA(ヤシカ)は、写真の風合いを変化させる入れ替え式カートリッジシステムを採用したデジタルカメラ「digiFilm Camera Y35」を、クラウドファンディングサイトKICKSTARTER(キックスターター)に出品している。
1949年に創業した老舗カメラブランドYASHICA。1975年の経営破綻後は京セラに吸収合併され、その後、商標権は香港企業のJNCデイタム・テック・インターナショナルに売却されるも、度々日本企業がブランド使用権を取得して、日本国内でも細々とYASHICAブランドの製品は発売されてきた。

今回は、クラウドファンディングで英語での募集、香港ドルでの目標額設定という形となり、JNCが主導してのプロジェクトであると見られる。

カメラのボディは、世界初の電動自動シャッターを採用したYASHICA製カメラ「エレクトロ35」を模したボディで、内部にはデジタル機構を搭載している。通常のデジタルカメラのような背面のモニターは無く、ファインダーを覗いて撮影するという、アナログカメラと同じ撮影スタイルが楽しめる。

ボディ

また、撮った写真をその場ですぐに見るのではなく、後でチェックするスタイルは、アナログ時代にあった、現像を楽しみに待つあのワクワク感も味わえる。撮影データはSDカードに保存可能で、カードのWi-Fi機能で転送するか、MicroUSB接続で転送できる。

ユニークなのはフィルムカメラのように背面の裏蓋を開け、オリジナルカートリッジ「digiFilm」を交換できる点。カートリッジは、それぞれ、コントラストが強めな「ISO1600高感度」、白黒写真が楽しめる「ISO400モノクロ」、シャープな描写でスタンダードなカラーに仕上がる「ISO 200 Ultra Fine」、正方形の画角でInstagramに適している「ISO200正方形」が用意されている。

カートリッジ交換イメージ

「ISO200正方形」での撮影イメージ

カメラのスペックは、1 / 3.2インチCMOSセンサー(1400万画素)、ビルトインファインダー、レンズ:35mm/f2.8単焦点、フォーカス:1mから無限遠、シャッタースピード:1秒・1/30秒・1/60秒・1/250秒・1/500秒、電源:単3電池×2。本体サイズは幅100×奥行き28×高さ64mm。

なお、出品はすでに大人気で複数のコースが受付終了となっている。現在残っているコースで最も安く「digiFilm Camera Y35」を手に入れられるのは、1108香港ドル(約1万6000円)となっている。
「digiFilm Camera Y35」
URL:https://www.kickstarter.com/projects/1940283777/expect-the-unexpected-digifilmtm-camera-by-yashica
2017/10/12
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