ドレスの輪郭の内側にある秘密の仕掛けに迫る展覧会「ファウンデーション 〜ドレスの内側〜」

「ファウンデーション 〜ドレスの内側〜」
コルセット 1860年頃 イギリス
クリノリン 1860年代後半 イギリス
神戸ファッション美術館蔵

2017年10月18日(水)から12月26日(火)まで、神戸ファッション美術館のベーシック展示として「ファウンデーション 〜ドレスの内側〜」が開催される。ドレスの輪郭を形作っているファウンデーション(foundation)に注目し、その秘密の仕掛けに迫る展覧会。本来は外側に出てくることがないファウンデーションとドレス約30点が展示される。会期中の休館日は月曜と10月10日(火)〜10月17日(火)、開館時間は10:00〜18:00(入館は閉館30分前まで)で、入館料は一般500円 / 小中高65歳以上250円。
18世紀から現代までのドレスは目まぐるしく変化したが、そのドレスで骨組みのような役割を果たしているのがクリノリン、バスル、コルセットなどだ。女性らしさを強調した不自然なドレスのシルエットには、内側に秘密の仕掛けがある。そこに注目しつつ、西洋服飾史の重要な側面であるシルエットの移り変わりを知ることができる企画が今回のベーシック展示だ。神戸ファッション美術館のコレクション衣装をバーチャル試着体験できる「着せかえサイネージシステム」(http://www.fashionmuseum.or.jp/kisekae)にも、「ファウンデーション」展のコルセットが新たに追加されている。
なお、同じく10月18日(水)から12月26日(火)までは、特別展示として「宮脇綾子 美しいアプリケ ―布がつむぐ暮らしの装い」も同時開催。上記の入館料で、ベーシック展示とあわせて特別展示も鑑賞できる。こちらの企画では、アプリケ作家の宮脇綾子氏(1905〜1995年)が手掛けた作品を紹介。「日常の美」「自然への愛」「人間・家族への愛」をテーマに、初期から晩年までの代表作、特別出品の作品約220件と、彼女の人柄がしのばれる愛用品や、洋画家の夫・宮脇晴氏が描いた肖像画などを展示する。

宮脇綾子氏の作品を紹介する特別展示も同時開催
「伊勢えび」1982年 豊田市美術館蔵

■期間:
2017年10月18日(水)~12月26日(火)

■開催場所:
神戸ファッション美術館
兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1

■問い合わせ先:
神戸ファッション美術館
tel. 078-858-0050
url. http://www.fashionmuseum.or.jp
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