自ら製版したシルクスクリーンを用いた作品を発表している江川純太氏の個展「Overdose」

江川純太「Overdose」

2009年の開廊以来、現代美術の企画展を年に数回開催しているギャラリーeitoeikoにて、江川純太氏の個展「Overdose」が2017年11月18日(土)まで開催されている。江川氏は、油彩による抽象的な画面を構築し、絵画を物質の移動の痕跡と捉え、描画材の再解釈や身体的なアプローチを試みてきたアーティスト。長らく制作と実験の場となっていた横須賀のアトリエを退去し、新たなアトリエを始動してから初の個展となる。休画日は日月祝で、開廊時間は12:00〜19:00。
1978年神奈川県生まれの江川純太氏は、2003年に多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻を卒業。これまで、さまざまな個展やグループ展で作品を発表してきた。本展では、より平板で人工的なアクリル絵具に画材を変更し、自ら製版したシルクスクリーンを用いている作品を発表する。
展覧会タイトルは非常に挑戦的なものだが、これは絵具を医薬品に見立てていることに由来。絵具を塗り重ねることで大量に“摂取”した画面に、“快復”と“破綻”のどちらが現れるのかを軸とした試みとなっている。原版には作家の所持する医療機関の診察券の番号を貼付。会場では、50号サイズの大型作品4点と、10数点の小品があわせて展示されている。
■期間:
2017年10月21日(土)~11月18日(土)

■開催場所:
eitoeiko
東京都新宿区矢来町32-2

■問い合わせ先:
eitoeiko
tel. 03-6873-3830
url. http://eitoeiko.com/
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