モリサワ、「MORISAWA PASSPORT アップグレード2017」の提供を開始

「A1ゴシック」

株式会社モリサワは、2017年11月8日(水)から「MORISAWA PASSPORT アップグレード2017」として、2017年の新書体の提供を開始した(http://www.morisawa.co.jp/topic/upg2017/)。「MORISAWA PASSPORT」の全ての契約者を対象に無償での提供。これらの新書体は、Windows 7 / 8.1以降とMacのOS X 10.8以降に対応しており、MacではmacOS 10.13 High Sierraもサポートされている。
2017年の新書体では、人気書体であるA1明朝の特徴を継承しつつ柔らかな表情を持つ「A1ゴシック」や、同社オリジナルの欧文書体で98の言語と海外の表記ルールに対応する「Citrine(シトリン)」、縦組みの際に言語によって文字の形が変化する「みちくさ」のほか、「きざはし金陵」「秀英にじみ明朝」「黒曜」「ヒラギノ角ゴ W1 / W2 / W4 / W5」「ヒラギノ角ゴ 繁体中文」が提供される。また、既にリリースされている「秀英明朝 L / M / B」「秀英横太明朝 M / B」「秀英丸ゴシック L / B」のAP-OTF版を用意。AP-OTF版は、和文・欧文ペアカーニングと最新IVS(異体字シーケンス)に対応している。
なお、新書体の提供とともに、「UD新ゴ 簡体字 R / M / DB / B」の一部改訂も実施された。字形の改訂であるため、文字幅が変わることはなく、組体裁に与える影響はなし。ただし、フォント名には変更がなく、互換性を安全に保って出力事故を防止するためにも、2017年の新書体インストールの際のアップデートが呼びかけられている。

「Citrine」

合字機能を活用して表現された「みちくさ」の縦書き用の連綿体

「きざはし金陵」

「秀英にじみ明朝」

「黒曜」

株式会社モリサワ
URL:http://www.morisawa.co.jp/
2017/11/08
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