Appleがスマートスピーカー戦線で一歩後退、「HomePod」の発売は2018年始めに延期

「HomePod」

Appleは19日(米国時間)、同社の音声アシスタント「Siri」を搭載するスマートスピーカー「HomePod」について、2017年12月の発売予定だったが、発売時期を2018年初頭に延期すると発表した。
スマートスピーカーは今まさに発売ラッシュを迎えていて、Googleアシスタント搭載の「Google Home」、AmazonのAlexa搭載の「Amazon Echo」、LINEのClova搭載の「Clova WAVE」が相次いで発売された。シェア争いは激しく、AmazonはECサイトから「Clova WAVE」を排除するなど、スタートダッシュでライバルに差をつけるための熾烈な闘いが繰り広げられている。

その中で、ハイエンドモデルとして登場する予定の「HomePod」だったが、延期によって年末商戦(ホリデーシーズン)には間に合わず、出遅れ感は否めない。

ただ、「Google Home」109ドル、「Amazon Echo」180ドルと比べて「HomePod」は349ドルの高額商品。Appleはワイヤレスイヤホン「AirPod」も発売を延期して、完璧な状態で市場に投入し、成功した。「HomePod」については、ソフトウェア面での問題もささやかれており、それをクリアした最高の状態でリリースすることにより、他のスマートスピーカーよりも高い音質をうたう性能面で差をつけて、スマートスピーカー界での居場所を見るけるつもりなのかもしれない。

なお、初期出荷対象の国は米国、英国、オーストラリアとなっていて、日本は第二陣以降となる見込みだ。
「HomePod」
URL:https://www.apple.com/homepod/
2017/11/20
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