伝統的な引箔の技法を用いたオリジナルのアート作品を紹介する「箔画・野口琢郎展」

野口琢郎「Landscape#42」
53.0×45.5cm
木パネル、漆、金、銀、プラチナ箔、石炭、樹脂、アクリル絵具

2017年11月29日(水)から12月5日(火)まで、大丸京都店 6Fの美術画廊にて、「箔画・野口琢郎展」が開催される。漆と箔を駆使した新たな美術表現に取り組んでいる野口琢郎氏の作品展。空と海、夜空や夕暮れなどの風景を題材に未来への静かな願いが込められた作品や、さまざまな風景の断片をコラージュするように制作したLandscapeシリーズなどが展示される。時間は10:00〜20:00で、最終日のみ17:00閉場。
大丸京都店では、1717年の開業から300周年を迎えるにあたり、創業の地でもある京都にゆかりのある若手作家を数多く紹介している。その1人である野口琢郎氏は、1975年に京都西陣の箔屋に生まれ、家業の引箔制作の技法を応用した美術表現を手掛けているアーティストだ。
引箔とは、西陣織の帯の中に金箔糸などを織り込む技法。野口氏は、ベースとなる木パネルに何度か漆を塗り重ねて下地を作った後に、漆の粘着力で金 / 銀 / プラチナ箔を接着して多彩なイメージを表現している。彼の作品は、2016年に京都岡崎 蔦谷書店のエントランスに飾られたことでも話題となった。その大作は、地元の人はもちろん、世界から京都を訪れる観光客の目も楽しませている。今回の展覧会は、同氏にとって7年振りの京都での個展。
■期間:
2017年11月29日(水)~12月5日(火)

■開催場所:
大丸京都店 6F 美術画廊
京都府京都市下京区四条通高倉西入立売西町79

■問い合わせ先:
大丸京都店
tel. 075-211-8111(代表)
url. https://www.daimaru.co.jp/kyoto/
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