朱墨と黒墨を同時に使った絵画や書の作品などを展示する王舒野氏の個展「可観恒静」

時空ヌード・即(107)
墨、麻紙 / 118×179cm

2017年11月29日(水)から12月25日(月)まで、日本橋高島屋 6Fの美術画廊Xにて、「可観恒静 -王舒野の書と画ー」が開催される。高島屋では2003年に個展を開催して以来、定期的に作品の発表を続けてきた王舒野(ワンシュウイエ)氏の個展。初めて朱墨と黒墨を同時に使った絵画作品や、作家の精神性を純化して表現したような書作品などが発表され、新たな芸術世界が展開されている。
1963年に中国黒龍江省に生まれた王舒野氏は、北京中央工芸美術学院(現在の清華大学美術学院)を卒業し、1990年に来日した。その後10年間は作品を発表せず、宗教や哲学などの精神世界の探求と独自の絵画表現の創出に専心。後に定期的に作品を発表するようになり、今夏には鎌倉のアトリエとは別に、北京の798芸術区に大きな新アトリエを構えた。
本展のタイトルの「可觀恒静」とは、「变化や不安を超越して、永遠と平安を観照するのは可能である」という意味。王舒野氏の作品は、混迷する現代世界を生き抜くために、不確実性の中にも永遠で絶対的な“肯定性”を追求していることが特徴だ。あるときはキャンバスに油彩、あるときは和紙に水墨を駆使し、独特な筆致での表現を行っている。なお、本展は2018年に横浜へも巡回。横浜展は、1月24日(水)〜1月30日(火)に、横浜高島屋 7F 美術画廊で開催される。

時空ヌード・即(108)
墨、麻紙 / 118×179cm

■期間:
2017年11月29日(水)~12月25日(月)

■開催場所:
日本橋高島屋 6F 美術画廊X
東京都中央区日本橋2-4-1

■問い合わせ先:
日本橋高島屋
tel. 03-3211-4111(代表)
url. https://www.takashimaya.co.jp/tokyo/
MdN DIのトップぺージ