2017年 最も脅威となったランサムウェア、「WannaCry」を抑えて「NotPetya」が1位に

ウェブルート株式会社は、12月6日、ランサムウェアに関する調査結果を発表。2017年最も脅威となったランサムウェアは、世界中に被害が広がった「WannaCry」や「Locky」ではなく、「NotPetya」であることを明らかにした。
同社は、2017年最も脅威だったランサムウェアを調査し、その結果をランキング形式のインフォグラフィックとして公開した。ウェブルートのリサーチチームによる調査結果では、2017年に最も破壊性が高いランサムウェアは、世界中に被害が発生していた「WannaCry」や「Locky」ではなく、「NotPetya」であると発表。

「NotPetya」は、今年6月からウクライナの関税ソフト更新のように見せかけ、僅か数日で100ヵ国、数万台の端末に感染。他のランサムウェアのように身代金の支払いを要求するというよりも、全てを破壊するために作られたプログラムであり、一般的なマルウェア攻撃に分類される場合もあるが、同調査においては、米国政府機関も脅威に感じるほどの破壊力をもっていたため、第1位へのランクインとなった。

第2位には、Eternal Blueを悪用し、驚異的な勢いで世界中の金融機関などに被害を与えた「WannaCry」がランクイン。他にも、2016年から流行しているスパムメール「Locky」、遠隔の防御されていないデスクトップコンピュータを狙った「CrySis」など、今年脅威となったランサムウェア10点が公開されている。
ウェブルート株式会社
URL:http://www.webroot.com/jp/ja/
2017/12/06
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