画面上で器を作って3Dプリンタで出力できるバーチャルろくろシステム「Roquro」

操作イメージ

一般社団法人WAZAtoBAとX人の株式会社は、バーチャルろくろシステム「Roquro」をリリースした。センサー上で手をかざすことにより、まるで本物のろくろで造形しているように画面上で器を作れるサービス。作成した3Dモデルのデータは、3Dプリンタでの出力により、実物の器としてかたちにできる。
一般社団法人WAZAtoBA代表の松永武士氏は、福島県の大堀相馬焼の窯元の四代目。X人の株式会社の代表の濱中拓郎氏とは、もともと知り合いであった。X人の株式会社による「3Dayプリンター」のブログで、同社が開発中の「Roquro」の映像を目にしたことから、伝統技術の継承や進化に活用することに向けての協業が決定。既に福島県の中学校を中心に教育分野で導入されている。
この「Roquro」では、一般的には難易度が高く煩わしい3Dデータの作成を、従来の陶器体験のように簡単に行えることが魅力。直感的な動作であるため、子どもたちにも利用しやすい。今後はセンサーの強化により、繊細なタッチも認識できるようにすることを予定。さらに、機械学習で職人の技術データを蓄積することで、技術のアーカイブ化や、後継者の育成および新しい技法の発見のヒントにも活用することを目指す。導入費用は応相談(予算や目的に応じての提案)。
一般社団法人WAZAtoBA / X人の株式会社
URL:https://roqu.ro/
2017/12/11
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