iPhoneはバッテリーが劣化すると自動で動作を遅くする、Appleが公式見解を発表

iPhone6

Appleは、テック系サイトTechcrunchに公式コメントをよせ、古いバッテリーでパフォーマンスが落ちる問題についての仕様について解説した。
本件は、古いバッテリーを新しいバッテリーに交換したところ動作が速くなったことを実感したユーザーによる議論が発端。バッテリーが古いほど、パフォーマンスが悪いというベンチマークの結果も出て、ユーザー間では「古いiPhoneを遅く感じさせ、新しいiPhone8やXに買い換えさせるための仕様では?」という憶測が広まっていた。

古くはソニータイマーのように、ユーザーは「企業はデバイスを買い替えさせるための秘密機構を仕込んでいるのでは」という疑惑を持ちやすいが、これに対してAppleは公式見解を表明。

それによると、劣化したバッテリーや寒い環境、低充電量では、電流が流れにくくなるなどで、予期せぬシャットダウンをしてしまうことがあり、それを防ぐために、パフォーマンスを意図的に下げているとしている。これは、全体的に良質なパフォーマンスの提供とデバイス寿命を保つことにも役立つとしている。

さらに、iPhone 6、iPhone 6s、iPhone SEにはピーク性能を下げるという措置がとられ、今後、iOS11.2搭載のiPhone 7でも同様の対応がなされるとしている。

古くなったバッテリー、そして機種では最高のパフォーマンスが引き出せないという問題。古い機種を愛用し続ける人も多いだけに、高いパフォーマンスを維持したければ、ユーザー自身でバッテリーの状態をチェックしたり、交換を行う必要がある。
Techcrunch
URL:https://techcrunch.com/2017/12/20/apple-addresses-why-people-are-saying-their-iphones-with-older-batteries-are-running-slower/
2017/12/21
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