メッセージ性に富んだ作品で知られるキース・ヘリングの展覧会「社会に生き続けるアート」

「Drawing Social Impact キース・ヘリング:社会に生き続けるアート」展

2018年2月9日(金)から11月11日(日)まで、中村キース・ヘリング美術館にて「Drawing Social Impact キース・ヘリング:社会に生き続けるアート」展が開催される。グラフィティ・アートで一躍脚光を浴び、1980年代のアメリカ美術を代表するアーティストとなったキース・ヘリング(1958~1990年)の作品を紹介する展覧会。一部の作品を除き、作品に囲まれた展示室も含めて館内外での撮影もOKとされている(館内はフラッシュの使用および動画撮影は不可)。会期中の休館日は4月16日(月)、開館時間は9:00~17:00で、入館料は一般1000円 / シニア900円 / 学生700円 / 13~18歳500円。
キース・ヘリングは、ニューヨークでカウンターカルチャーに大きな影響を受け、地下鉄構内の看板でメッセージ性に富んだドローイングを展開した。その後は次々と展覧会が開催され、世界中の都市を駆け巡りながら、アートを通してさまざまなメッセージを発信。核放棄や反アパルトヘイト、エイズ予防、LGBTの認知など社会的な問題にも取り組んだアーティストとして知られている。1988年にAIDSと診断され、その翌年には恵まれない子どもたちへの基金や、HIV / AIDS予防啓発運動を継承していくための財団を設立。1990年に、惜しまれつつも31歳の若さで亡くなった。
本展は、キース・ヘリングがどのように社会を捉えて未来を見据えていたのかを、彼が遺した作品を通して探る企画。中村キース・ヘリング美術館の収蔵作品に新しく加わった1990年制作の祭壇画「オルターピース:キリストの生涯」も初公開される(撮影不可)。これは、キース・ヘリングが亡くなる数週間前に完成した最後の作品だ。ミラノで開催された大回顧展「Keith Haring About Art」での展示で話題となった「無題(ピープル)」も凱旋展示。学生時代から晩年までのポスター・アートの変遷も紹介される。
■期間:
2018年2月9日(金)~11月11日(日)

■開催場所:
中村キース・ヘリング美術館
山梨県北杜市小淵沢町10249-7

■問い合わせ先:
中村キース・ヘリング美術館
tel. 0551-36-8712
url. http://www.nakamura-haring.com/
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