エプソンがTシャツに直接プリントできるガーメントプリンタの新製品「SC-F2150」を発売
セイコーエプソン株式会社は、ガーメントプリンタの新製品「SC-F2150」を、2018年3月中旬に発売する。Tシャツなどに直接プリントでき、ポロシャツやスウェット、トートバッグなどの多品種少量生産が求められるオーダーグッズショップや個人アパレルブランドなどに適した製品。2018年9月末までの納品分を対象とした期間限定で、5年稼動保証付きキャンペーンモデルの「SC-F21KH5」も同時発売される。標準価格は「SC-F2150」が148万円（税抜）で、「SC-F21KH5」が198万円（税抜）。
本製品は出力解像度が最大1440×1440dpiで、厚みが最大25.0mmのガーメント（印刷媒体）への出力に対応している。こだわりのTシャツを簡単に制作できる専用ソフトも用意されており、専門的なパソコンのスキルがない人でもTシャツ制作ビジネスなどに役立てることが可能だ。PrecisionCoreTFPプリントヘッドとエプソン純正のUltraChrom DGインク、カラーとホワイトインクをダブルで出力する「ダブルストライク印刷」機能によって、ウェアプリントに求められる高濃度かつ高画質でのプリントを提供。最小101×101mm、最大406×508mmまでのプリントが可能で、ベビーウエアからLLサイズまで幅広く対応する。
本製品では、ユーザーからの要望を反映し、生産性とメンテナンス性も向上した。新たに布シートとバレンを用いたセット方法で、Tシャツの浮き上がりを抑制してセット時間も短縮。メンテナンス性を高めたことで、ダウンタイムを軽減した安定稼動も実現された。自動インク循環システムには新たにフィルターを設置し、凝固したインクを取り除いてヘッドへの流れ込みを抑制。クリーニングカートリッジの追加で吸引キャップの清掃を自動化し、手動でのチューブ洗浄も必要なく、従来機「SC-F2000R」で約780秒が必要だったメンテナンス時間は約90秒へと大幅に短縮されている。
本体サイズは985（幅）×490（高さ）×1425〜1521（奥行）mm、インクカートリッジを除く重量は約85kgで、インターフェイスはUSB（PC接続用×1 / USBメモリ用×1）と10 / 100BASE-TX。