KAPUKIから、革新的な“和”の表現をフィーチャーする新・和文化雑誌「ぶ ―江戸かぶく現代―」創刊

画家SHOHEI(大友昇平)氏のボールペン画による表紙

中目黒で着物店「KAPUKI」を運営する株式会社KAPUKIでは、3月10日、“江戸”“かぶく”“現代”をテーマにした新・和文化雑誌『ぶ』を創刊したと発表した。価格は2,500円(税込)。仏滅の日である3月9日を選んで創刊号を発売している。
欧米的に近代化された社会が世界中に広がる中で、ミステリアスな側面を持つ日本文化は至る所で取り上げられているが、ステレオタイプな“和の伝統文化”は、私たち日本人にとって少々見飽きている――言わざるを得ない。

そんな中、革新的な(かぶいている)日本の表現者たちは、アンダーグラウンドから飛び出しより強烈な表現を開始した。『ぶ』はそんな表現者たちの作品を“脳を直接刺激する”ようなインパクトのある写真とともに大型誌面にて掲載。活動の背景にあたるジャパンオリジナルの心までも紹介した新・和文化雑誌である。

現代の千利休・松村宗亮のかぶく茶の湯

同雑誌は、フォトグラファーであり、KAPUKIのクリエイティブディレクターでもある腰塚光晃氏プロデュースのもとスタートした。創刊号の表紙を飾ったのは、ボールペンによる圧倒的な表現力が話題のSHOHEI(大友昇平)氏による作品。

誌面には、パンクバンド「切腹ピストルズ」のライブ写真&インタビューを始め、現代の千利休・松村宗亮氏のフォトストーリー&インタビュー、モデル・秋本梢氏をファッションディレクターに迎えて豪華8名のミューズが登場する「浮世絵現代」など、いずれもインパクトのあるビジュアルページが並んでいる。

加えて、染織史・服飾史研究家の丸山伸彦教授の江戸文化論や、菱川師宣の遅咲きのアーティスト論、現代を生きた江戸人・杉浦日向子氏の著書に読む現代人へのメッセージなど、読み物ページも充実の内容だ。古くて新しい日本文化を知り、日本人であることにもう一度誇りを持てる一冊。ぜひ一度、手に取ってみてほしい。

パンクバンド切腹ピストルズの日本江戸化計画

「NEO舞台」パフォーミングアートより花柳凜(左)、武楽座 源光士郎(右)

株式会社KAPUKI
URL:http://kapuki.jp/
2018/03/12
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