いまさら聞けないiPhoneのキャプチャ機能 静止画/動画/音声/Webページまで(iOS11対応)

2018年03月14日
TEXT:編集部
iOS11では、静止画面のスクリーンショットだけでなく、画面操作の様子を動画で保存したり、WebページをPDFとして保存するなど、幅広いキャプチャ機能が搭載された。iPhone Xではホームボタンが廃止されたため、同じiOS11であっても、iPhone8以前とiPhone Xでは画面キャプチャの方法が変更になっている。まずは、双方のスクリーンショットの取り方を確認してみよう。
[基本]スクリーンショットの取り方
・iPhone Xの場合
電源ボタン(①)と、音量を上げる(③)ボタンを同時押しする。
・iPhone8以前
電源ボタン(①)と、ホームボタン(⑤)を同時押しする。
iOS11からは、スクリーンショットで撮影した画像のサムネイルが、直後に左下に表示されるようになった。さらに、サムネイル画像をタップすると、画像編集画面に切り替わり、画像内にメッセージなどを手書きで書き込むことができるようになっている。
メッセージの書き込みが終了したら、左下の共有ボタンを押せば、メッセージアプリ、メールアプリ、iCloudなどを呼び出すことができ、メモを書き入れた画像データをすぐに送信することも可能だ。

Lightningケーブル経由でPCに取り込む場合は、
Apple iPhone\Internal Storage\DCIM\
に「100APPLE」等のフォルダ名でPNG形式の画像が保存されている。(デフォルト状態の場合)

なお、書き込みも送信・共有も必要ない場合は、サムネイルを左にスワイプすれば、すぐに画面上から消すことができる。
▷ 静止画だけでなく動画もキャプチャできる「画面収録」機能
iOS11では、コントロールセンターをカスタマイズすることによって、iPhoneの操作をそのまま動画として録画することができる。ソフトウェアの使い方を説明する、ゲームのプレイ画面を友達に送る、エンジニアに動作の不具合を報告するといった場面では、非常に役立つキャプチャ機能だ。
まずは、「画像収録」の起動アイコンが表示されるように、コントロールセンターをカスタマイズしよう。「設定」アイコンをクリックしたら、「コントロールセンター」→「コントロールをカスタマイズ」を選択。下の方に表示されている「画面収録」の「+」ボタンをタップして、この機能をコントロールセンターに追加する。

iPhoneX:
コントロールセンターの呼び出し方

次に、コントロールセンターを呼び出そう。

コントロールセンターの呼び出し方は、iPhone8以前では「画面を下から上に向けてスワイプ」、iPhoneXでは、「画面の右上から下にスワイプ」である。

iPhoneXでは、スワイプ動作の種類が増え、メニューの呼び出しに少しコツがいるようになった。コントロールセンターの呼び出しは、ノッチの右側から真下に向けてなぞるようにすると、上手くいくので試してみてほしい。
コントロールセンターを開くと、「画像収録」アイコンが追加されているので、ここをタップしよう。3カウントの後に録画が開始となる。

録画中は、左上の時計部分が赤く表示されている。録画を停止したいときは、この時計部分をタップすると録画停止用のダイアログが表示されるので「停止」を選択する。
録画された動画データは、MP4形式で静止画キャプチャと同じ場所に保存されている。
▷ 「動画」と合わせて、マイク音声を録音する
コントロールセンターで「画像収録」アイコンを選択するときに、軽くタップすると録画が開始されるが、プレス(強く押す)するとオーディオボタンが現れる。ここで、マイクオーディオを「オン」にしてから「画像収録」を開始すると、音声も合わせて記録することが可能だ。
録画(録音)停止の方法・保存場所は、音声なしの場合と同じである。
▷ 縦長のWebページを、1枚のPDFとして保存する
iPhoneの標準ブラウザ「Safari」では、表示中のWebページをPDFとして保存することができる。スクリーンショットだと画面内に表示中の箇所しか保存することができないが、「PDFを作成」機能を使うと、画面上に見えていない部分も含めたWebページ全体を1ページのPDFとして保存可能だ。
SafariでPDF化したいサイトを開いたら、画面下部にある共有ボタンをタップ。「PDFを作成」というメニューが現れるので選択する。左上の「完了」を押すと、iCloud Driveや端末内など保存場所を選べるので、好きな場所に保存しよう。
「ファイルを保存」の前に右上のペンアイコンをクリックすると、スクリーンショットの時と同じように手書きでメモを書き込むことも可能である。

スクリーンショット(静止画)、動画、音声、Webページにまで対応したiOS11のキャプチャ機能は、使いこなせればビジネスの大きな味方となる。

とっさの時に迷わずキャプチャできるように、日頃から使い方をチェックしておくとよいだろう。
MdN Design Interactive編集部
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