ルノワールやモネやゴッホなど印象派の色彩をモチーフにした作品を展示する流麻二果氏の個展「色を追う」

《照降なし》流麻二果
2017年、油彩 / カンヴァス、102.0×100.0cm
撮影:加藤健

ポーラ美術館は、2018年3月17日(土)から5月13日(日)まで、現代美術の展示スペース「アトリウム ギャラリー」にて、流麻二果氏の個展「色を追う/Tracing the Colors」を開催する。鮮やかな色彩表現を特徴としてきた流氏が、色彩を通して印象派の絵画と現代美術との接点を追究する作品展。色を塗り重ねることで深みのある色彩を生み出した新シリーズ「色の跡」が初めて公開される。開館時間は9:00〜17:00(入館は16:30まで)。
1975年生まれの流麻二果氏は、1997年に女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻を卒業し、2002年には文化庁新進芸術家在外研修員(アメリカ)、2004年にはポーラ美術振興財団在外研修員(アメリカ・トルコ)となった。これまで取り組んできたのは、絵具を幾層にも重ねた鮮やかな色彩の絵画。近年では、変形カンヴァスやイメージを大きく引き伸ばしたプリントを会場に敷きつめ、鑑賞者が絵画の空間に身を委ねられるインスタレーションを展開したり、ファッションブランドとのコラボレーション、ダンスパフォーマンスの美術や衣装など活動の幅を広げている。
本展は、芸術表現と美術館の可能性を“ひらく”という趣旨で展開されているポーラ美術館の「HIRAKU PROJECT」の第3回展示だ。ポーラ美術館の収蔵作品を題材とし、ルノワールの「水のなかの裸婦」(1888年)から着想した「人肌」や、ゴッホの「草むら」(1889年)から着想した「照降なし」、モネ「睡蓮の池」(1899年)をモチーフとした最新作を披露。印象派の色彩を解釈 / 再構成している。

《人肌》流麻二果
2017年、油彩 / カンヴァス、78.0×183.0cm
撮影:加藤健

5月3日(木・祝)には関連イベントとしてワークショップ「2018年の日本の色を見つけよう」を開催(事前申込制)

■期間:
2018年3月17日(土)~5月13日(日)

■開催場所:
ポーラ美術館「アトリウム ギャラリー」
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285

■問い合わせ先:
ポーラ美術館
tel. 0460-84-2111
url. http://www.polamuseum.or.jp/
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