木工作家の辻有希氏による“抽象”をテーマにしたウッドモビールの作品展「Moment Form」

2018年3月24日（土）から4月8日（日）まで、nostos booksにて、辻有希氏の作品展「Moment Form（瞬間のかたち）」が開催されている。辻氏は、札幌を拠点に器 / アクセサリー / モビール / オブジェなどを制作している木工作家。本展では“抽象”をテーマに制作された約50点のウッドもビールが展示販売されている。水曜定休で、時間は12:00〜19:00。

1987年生まれの辻有希氏は、大学で木工を学んで卒業後は家具メーカーに勤務し、現在は木の表情や形を生かしながら暮らしに関わるアイテムの制作を手掛けている。今回の展覧会で展示販売されるのは、辻氏がこれまで触れ合ってきた木という素材やさまざまな造形から、思考も風景も時間も曖昧にしてモビールのかたちに落とし込んだ作品だ。モビールの動きや揺らめき、さらに鑑賞者自身の視点によって、眺めれば眺めるほど作品が見せる表情は変わり、“曖昧”な心地よい感覚に気付かされる。

作品の制作にあたっては、抽象絵画を確立させてバウハウスでも教鞭をとったワシリー・カンディンスキー（1866〜1944年）や日本を代表する版画家の恩地孝四郎（1891〜1955年）、余白の美学を視覚詩で表現した北園克衛（1902〜1978年）などからもインスピレーションを受けた。置き型や吊るし型など各種の作品のバリエーションがあり、フォルムや動作に合わせてパーツを1つずつ選んだ一点ものとなっている。

■期間：
2018年3月24日（土）～4月8日（日）

■開催場所：
nostos books
東京都世田谷区世田谷4-2-12

■問い合わせ先：
nostos books
tel. 03-5799-7982
url. https://nostos.jp/