事故による脊髄損傷から口に筆を咥えて描くペインターTakayuki Matsumine氏の個展が開催

Takayuki Matsumine Exhibition “View from The Broken Neck”

2018年4月17日(火)から4月22日(日)まで、原宿のSO1にて、Takayuki Matsumine氏の個展「View from The Broken Neck」が開催される。同氏は事故による脊髄損傷によって首から下が動かない四肢麻痺でありながら、口に筆やペンタブを咥えて創作活動をしているアーティスト。絶望や挫折と克服や上昇という両極端な出来事は誰もが味わうことだが、そのときに“どちらへ向かうべきか”の道標が作品を通して示されている。入場無料で、時間は12:00~19:00(最終日は18:00閉場)。
Takayuki Matsumine氏は岩手県雫石町出身で、現在は盛岡市を拠点に活動している。16歳でスキーの練習中に首から落下 / 転倒して脊髄を損傷。その事故で肩から下の機能が麻痺し、以後は車椅子での生活を余儀なくされた。だが、2010年に単身で渡米し、ハリウッドのインダストリアルアートと邂逅。そのエンターテインメント文化に触発されて、全く経験がなかったアートの世界へと飛び込んだ。
現在の自身を顧みて「次に生まれ変わっても首を折りたい」とポジティブに語るTakayuki Matsumine氏。その身体的な特徴を生かし、手で筆を持って描くという一般的な方法ではなく、口に筆を咥えて描くという独自のスタイルでアートワークを行っている。これまでにも、デジタルペインティングで、さまざまな著名人とのコラボアートを手掛けてきた。本展は同氏にとってアナログアートで初めての個展。大型作品など新しい世界観に挑戦した作品が披露される。

Takayuki Matsumine氏の制作風景
Photo by Matsumoto Akila

The flower has bloomed because the neck was broken / 2018, March
1940×1620mm
Medium : Acrylic on wood canvas

■期間:
2018年4月17日(火)~4月22日(日)

■開催場所:
SO1
東京都渋谷区神宮前6-14-15

■問い合わせ先:
SO1
url. http://takayuki-m.com/
MdN DIのトップぺージ