漫画海賊版への包囲網着々、電子書店5社が「日本電子書店連合」で著者への収益還流など目指す

発表資料

現在、漫画村を始めとする漫画海賊版サイトの存在は出版社を大きく揺るがしている。政府も漫画サイト「漫画村」、アニメサイト「Anitube」「MioMio」という3つの海賊版サイトについて、プロバイダーへアクセス遮断するように呼びかけている。

この決定に対し、業界側からも動きがあり、KADOKAWAは政府の決定を支持する緊急声明を発表。また、出版業界各社による出版広報センターも、ブロッキングという決定について、「出版界として歓迎します」と発表した。

このような政府や企業による海賊版サイトへの姿勢がはっきりする中、「漫画村」は一時閉鎖、そして「Anitube」はアクセス不能で閲覧不可になるなど、官民一体となった対策は効果を発揮している(「MioMio」は以前稼働中)。

閉鎖したと見られるAnitube

「日本電子書店連合」では、読者に対する正規版購入への理解と啓蒙活動が不可欠であり、それについてはインターネットを通じて読者へコンテンツを届けている電子書店が率先して行うべき役割だとしている。また、著者への収益還流についても推進するとしている。

さらに、その活動を行うためにも、関係各社による連携・対策を進める団体設立が必要だったとし、今後も電子書店を展開する事業者に広く参加を呼び掛け、 連携して活動を進めるとしている。
発表資料
URL:http://www.nttsolmare.com/press/2018/pdf/0416_temp.pdf
2018/04/17
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