Google、無差別広告ブロックで失われた収益をサイト運営者に還元する仕組みを導入へ

イメージ

米Googleは16日、ユーザーの広告ブロックにより収益が得られなかったサイト運営者に対し、本来入るはずだった広告収益を還元するサービス「Funding Choice」を、2018年5月から導入すると発表した。
2017年には構想が発表されていた「Funding Choice」。GoogleはWebブラウザChromeで広告ブロックをビルトインするなど、広告に対して厳しいように思われている。しかし、実際は、勝手に音楽を再生させたり、ページのコンテンツを見るまでに10秒間の動画をみなければいけなかったりと、悪質な広告だけを排除したいと考えている。

ユーザーにとっては悪質な広告が多いと、広告全体を“悪”ととらえ、全ての広告をシャットアウトする広告ブロッカーを使用している人も多い。

Googleでは、このような広告ブロッカーで遮断されてしまっている、優良なサイトの良質な広告について、本来得られるはずだった収益を還元する仕組みを作り上げた。

「Funding Choice」では、広告ブロッカーを使用しているユーザーに対し、ポップアップで通知を表示。選択肢は2つあり、「当該ページでの広告表示を許可」もしくは「広告削除パスの購入」となっている。

「広告削除パスの購入」が購入された場合は、その収益がサイト運営者に還元される。

また、サイト運営者は表示される通知に関して3段階の設定することが可能。最も軽いものは、広告ブロッカー使用を通知するも右上の×で消せばコンテンツを見ることができる。もう一段階高くすると、当該サイトにおいてコンテンツを見る回数を制限できる。さらに、「当該ページでの広告表示を許可」もしくは「広告削除パスの購入」を選択しないとコンテンツを見せない、という選択もできる。

なお「Funding Choice」は世界31か国で提供されるが、現在の発表では日本は含まれていない。
発表資料
URL:https://blog.google/topics/ads/helping-publishers-recover-lost-revenue-ad-blocking/
2018/04/18
MdN DIのトップぺージ