ガリ版で制作した作品を展示する神崎智子氏の個展「謄写版版画展 -Pieces- 」

「神崎智子・謄写版版画展 -Pieces- 」

2018年4月28日(土)から5月20日(日)まで、大阪のサロンモザイクにて「神崎智子・謄写版版画展 -Pieces- 」が開催される。神崎智子氏の初の版画展で、謄写版(ガリ版)を用いた版画作品を紹介。10年前の過去作品から最新作までが展示され、会期中の5月12日(土)と5月13日(日)の各日14:00頃からは神崎氏の会場への在廊も予定されている。入場無料、水曜休廊で、開廊時間は13:00〜19:00。
神崎智子氏は、2006年に京都精華大学芸術学部版画専攻を卒業後、本格的に創作活動を開始した。謄写版を用いた版画制作をメインに、国内外で作品を発表している。謄写版とは、画線部とする箇所に穴を開けた状態の版を用意し、その穴からインキを通して紙に刷る孔版印刷の一種。ガリ版とも呼ばれる謄写版では、蠟引きした原紙をヤスリの上に置き、画線部を鉄筆などで“ガリガリ”と削って版を作る。現代では失われつつある謄写版を広めるべく積極的な活動を行っている神崎氏は、「10-48.net(トーシャドットネット)」というWebサイトも運営しており必見だ(http://10-48.net/)。
その謄写版による作品の魅力を堪能できるのが今回の展覧会。同氏は、モチーフを組み合わせて画面を構成するコラージュ的な絵作りを長年にわたり展開していたが、近年ではモチーフにクローズアップした作品が増えた。とはいえ、「誰かの元へ作品たちが渡るときにはコラージュ作品の一部分が渡って行ったという感覚はまだ消えません」とも語っており、そのような“粒のひとつひとつを寄せ集めた展示”になることを思って展覧会のタイトルが「Pieces」と名付けられている。
■期間:
2018年4月28日(土)~5月20日(日)

■開催場所:
サロンモザイク
大阪府大阪市北区天神橋1-14-11 天神ビル 1F

■問い合わせ先:
サロンモザイク
tel. 050-5319-6059
url. http://salonmosaic.info/
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