日本デザインセンターが設計に協力!すみだ水族館の新しい展示「waterscape 水の中の風景」

魚(プラティ)の水槽

すみだ水族館は、2018年7月8日(日)まで「waterscape 水の中の風景」を開催している。日本デザインセンター三澤デザイン研究室とともに“新しい水の中の風景”を設計した企画展。これまでとは異なる8つの水槽が展示され、水中の景観を新たな視点で体感できる。展示場所は6Fのテラススペース付近。
「waterscape」プロジェクトは、水中生物だけに焦点を当てるのではなく、その周辺要素も含めて“水中”という環境をゼロから捉え直す試みだ。水の中で暮らす生きものたちの本来の習性や、自然界でよく見せる行動をもとに水槽の内部をデザインし、生態本来のさまざまな暮らしのシーンを引き出すことに挑戦した。
8つのキューブ型水槽の中に、3Dプリンタや型抜き、吹きガラスなどを用いて制作した美しいフォルムの構造物を配置。構造物は、浮いたり沈んだりするそれぞれの力の作用を巧みに利用しながら、水の中層での静止や安定した自立などが可能となるように設計されている。
たとえば、水中を縦横無尽に泳いで水草を食べる習性を持つ魚(プラティ)の水槽には、空気が入ったガラス製の球体を浮かべており、その中が温度変化の少ない温室となって水草が育つ。下方の開口部から魚が自由に球体の中へと出入りし、水草をつつく姿を観察できる仕組みだ。泡や雲、綿毛など、自然物をモチーフにして作られた有機的な構造物の造形は、どれも水中の景観を損ねることなく、ナチュラルに生きものたちの暮らしへ溶け込んでいる。

ナイロン樹脂製の「浮く島、沈む島」を配置したカメ(カブトニオイガメ)の水槽

■期間:
2018年4月27日(金)~7月8日(日)

■開催場所:
すみだ水族館 6F テラススペース付近
東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン・ソラマチ5F / 6F

■問い合わせ先:
すみだ水族館
tel. 03-5619-1821
url. http://www.sumida-aquarium.com/
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