WWDC2018直前、App Annieが「iOS App Store」の10年を振り返る調査レポートを公開

アプリ市場データを提供するApp Annieでは、6月4日、「iOS App Store」の10年間の歴史を振り返るレポートを公開した。本レポートでは、これまでリリースされたアプリの本数、ダウンロード数や収益の推移などをまとめて分析している
iOS App Storeが登場してから約10年。同ストアは、アプリ本数はもとより、総ダウンロード数、総消費支出ともに大きな伸びを見せ、アプリ市場を語る上では欠かせない大きなプラットフォームへと成長を遂げている。

過去6年の平均成長率で見ると、ダウンロード数ベースでは15%、消費支出額ベースでは52%と共に成長。Google Playと比較すると総ダウンロード数は半分以下だが、消費支出のシェアは全体の66%を占めるという、高い収益性が特徴である。利用者が100万ドル以上課金するアプリも年々増加しており、アプリ利用という消費形態が日常に根付いてきている様子も伺える。
中でも近年の傾向として見えてきたのが、非ゲーム系アプリの割合の増加だ。iOS App Storeにおいてランクインするアプリの中では、以前はゲームアプリが8割以上占めていたのに対し、これが年々減少傾向にあるのである。

ゲームアプリは、もともと、全体の消費支出の約75%(※2017年のデータ)を占める収益性の高い市場だ。現時点では、人気アプリ数においても、消費支出額においても逆転現象は起こっていないが、各企業が「ゲーム以外」に注力し始めているのは事実であろう。
2014年10月に、中国でiPhone 6とiPhone 6 Plusが発売されてからは、アジア太平洋地域でのシェア拡大も著しく、5年後の「iOS App Store」の消費支出額は757億ドルに達する見込みだという(2017年の消費支出は約425億ドル)。デバイスの機能も向上し、ますます便利になっていく、これからの新アプリにも注目していきたい。
App Annie
URL:https://www.appannie.com/jp/
2018/06/04
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