Apple、ダークモードを搭載したmacOSの次期バージョン「Mojave」を発表

「macOS Mojave」のダークモードとギャラリー表示

Apple社は、カリフォルニア州で開催されている開発者カンファレンス「WWDC 2018」で、Mac向けOSの最新バージョン「macOS Mojave」を発表した。開発者向けプレビューはApple Developer Programメンバーに即日公開され、一般Macユーザーへのパブリックβの提供開始は6月下旬の予定。これまで“山”の名前が続いてきたmacOSだが、次期バージョンの「Mojave」は“砂漠”を示す名称となる(モハーヴェ砂漠)。
今回の「WWDC 2018」の基調講演は、Apple社によるMacなどのハードウェアの大きな新製品の発表はなく、ソフト面での発表に終始。そのうちの1つである「macOS Mojave」は、デスクトップを暗い配色にする「ダークモード」を搭載し、通常の明るい配色と切り替えられるようになった。デスクトップの「Stacks」機能では、自動的にファイルを積み重ねて整頓することが可能。この処理の規則性は、日付やタグなどの属性に基づいてソートするように、ユーザーがカスタマイズできる。

「Stacks」によるデスクトップの整頓

また、従来のFinderでのアイコン表示やリスト表示などに加え、新たに「ギャラリー表示」が登場した。この表示では画像などをより大きく視覚的に確認できるほか、プレビューウィンドウにファイルの全てのメタデータが表示される利点もある。「クイックルック」も強化されており、画像の回転やトリミング、PDFへの署名、簡易的なビデオ編集などまで行えるようになった。スクリーンショット機能にも変更があり、ビデオ録画機能などを利用できるようになっている。
さらに、「Mac App Store」が新しいデザインを採用して完全に再設計されたことも発表された。これまでよりMacアプリケーションを見つけやすくなっており、Microsoft社の「Office 365」やAdobe社の「Lightroom CC」などを含む多数のアプリケーションの登場が予定されている。

新しい「Mac App Store」

もう1つの大きなトピックとして、「macOS Mojave」では、iOSで馴染み深いボイスメモ、株価、ホームといったアプリも利用できるようになった。これらはMacに適合したiOSフレームワークを使ってmacOS向けに開発されたもの。macOSとiOSとの統合については明確に否定されたが、2019年後半からは、これらの追加フレームワークによって、開発者が自分のiOSアプリをmacOSに移植することが容易となることも明らかにされている。

現地でのリリースではNews、Stocks、
Voice Memos、Homeといったアプリの
macOSへの追加が発表されている

Apple
URL:https://www.apple.com/jp/
2018/06/05
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