女の強さと哀しさを描き続けた“昭和の絵師”上村一夫の原画展「血とエレジー」

上村一夫原画展「血とエレジー」

2018年6月12日(火)から7月1日(日)まで、ギャラリーを兼ねた古書店のnostos booksにて、昭和の絵師・上村一夫(1940~1986年)の原画展「血とエレジー」が開催される。幻の漫画作品「人喰い」(阿久悠作 / 上村一夫画 / 株式会社双葉社)の発売を記念した展覧会。ドロドロとした女の情念、環境に流されない逞しさ、強い女の生き様など、数々の名作に描かれた情感溢れる世界を味わえる。
上村一夫は、武蔵野美術大学デザイン科を卒業し、広告代理店の宣弘社に入社。イラストレーターとして広告制作に携わるが、そこで同僚として阿久悠(1937~2007年)と知り合ったことから劇画の世界へ進み、本格的に漫画家としての活動を開始する。その後は「同棲時代」や「修羅雪姫」などの名作を次々と発表し、月産400枚の原稿を手掛けるほどの多忙さを極めた。
本展では、上村一夫が描き続けた女の強さと哀しさを「血とエレジー」というテーマで展開している。展示初日は「人喰い」の単行本発売日でもあり、期間中には会場での購入も可能。購入者のうち先着30名には、上村一夫ポスターがプレゼントされる。また、新作オリジナルグッズや関連書籍なども販売。グッズでは、過去にスポーツニッポン日曜版に連載されていた上村一夫の挿絵入りコラム「浮世絵」シリーズから厳選し、活版印刷カードが新たに制作されている。会場は水曜定休で、営業時間は12:00~19:00。

貴重な原画を展示

新作オリジナルアイテムの活版印刷カード。nostos booksのWebサイトでは制作秘話も公開されており必見(https://nostos.jp/archives/183600

■期間:
2018年6月12日(火)~7月1日(日)

■開催場所:
nostos books
東京都世田谷区世田谷4-2-12

■問い合わせ先:
nostos books
tel. 03-5799-7982
url. https://nostos.jp/
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