ページが縦にも広がる製本様式を採用した絵本「なんでもたしざん」が面白い!

「なんでもたしざん」

株式会社オークラ出版は、グラフィックアーティストのナイジェルグラフ氏が手掛けた絵本「なんでもたしざん」で、第52回造本装幀コンクール(日本書籍出版協会・日本印刷産業連合会)の日本書籍出版協会理事長賞(児童書・絵本部門)を受賞した。2017年12月に発行された「なんでもたしざん」は、“物とモノを足し算”する新発想の絵本。図書印刷株式会社が開発した「spreak」という製本様式を巧みに活用している。
「spreak」は、“紙面が広がる・夢が拡がる”をコンセプトとして、2016年春にリリースされた。2017年夏には「spreak type2」の販売も開始。「spreak type1」は紙面が上下に広がる仕様、「spreak type2」は左右に広がる仕様となっており、新開発の機能を搭載した合紙絵本生産機で製造されている。
「なんでもたしざん」は、ページを捲った後に紙が縦にも広がる設計が特徴。装幀を担当したのはアートディレクター / デザイナーのNEWTONE氏だ。たとえば“ヒマワリ+猫”の足し算の項目では、答えのライオンが下方向に広がる大きな画面で描かれており、楽しみながら想像力を膨らませる1冊に仕上げられている。

「spreak」

なんでもたしざんPV(ナイジェルグラフ著)

株式会社オークラ出版
URL:http://oakla.com/
2018/06/26
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