エプソンが多品種印刷に対応するUV硬化インク搭載のデジタルラベル印刷機「L-6034VW」を発売
セイコーエプソン株式会社は、デジタルラベル印刷機「L-6034VW」の受注を開始した。「SurePress」の新製品で、シリーズ初のUV硬化インクを搭載したモデル。工業用ラベルをはじめ、小ロットや中ロットの多品種印刷にも対応する。
「L-6034VW」の登場により、同社のデジタルラベル印刷機は、水性顔料インク搭載の「L-4533AW」や「L-4533A」と合わせ、全3モデルのラインナップとなった。「L-6034VW」は、エプソンの日本国内向けデジタルラベル印刷機として初めて4色のUV硬化インクを搭載。各色のインク吐出ヘッドの隣にLEDライトを設置し、インクの着弾後に素早く仮硬化させてインク滴の広がりを抑える。
PrecisionCoreラインヘッドを搭載しており、通常モードで15m/分の出力速度を実現。インクはCMYKのカラー4色とホワイトおよびデジタルバーニッシュで構成され、UV白インクは2度刷りなしでも隠ぺい性が高い。また、カラー印刷後に透明なデジタルバーニッシュインクを塗布することで、マット調やグロス調の表現に対応する。バーニッシュなしの選択や、任意の箇所のみ立体感を出すスポットバーニッシュの利用も可能だ。
出力解像度は600×1200dpi、有効印刷領域は330×1000mmで、インターフェイスは10/100/1000BASE-T。基材厚は0.08〜0.32mmで、フィルム系ではPP / PE / PET / 合成紙、紙系ではコート紙 / キャスト紙 / 上質紙 / ホイル紙への出力に対応している。また、独自のセンタードラム方式により、安定した紙搬送を実現。最大装填ロールサイズ（厚さ0.15mm以下の場合）は、直径600mm、重量100kg、長さ1000mとなっている。
本体（初年度保守付）、スターターキット、SurePress Variable Print Plug-In for Adobe Illustratorを含む国内標準仕様の価格は5500万円（税抜）。