キヤノンと京都文化協会による“綴プロジェクト”が英国大英博物館所蔵「秋冬花鳥図」の複製品を制作

「秋冬花鳥図」

特定非営利活動法人 京都文化協会とキヤノン株式会社が共同で取り組んでいる「綴プロジェクト」(正式名称:文化財未来継承プロジェクト)は、英国大英博物館所蔵の「秋冬花鳥図」(狩野派筆)の高精細複製品を制作し、奈良県桜井市の談山神社へ奉納した。談山神社の重要文化財である神廟拝所に常設展示される予定。参拝者は随時鑑賞できる(拝観料は別途に必要)。
「綴プロジェクト」は、オリジナル文化財の保存と高精細複製品の活用を目的としている社会貢献活動。キヤノン株式会社の入力 / 画像処理 / 出力に関するデジタル技術と、京都伝統工芸の匠の技を融合させ、屏風 / 襖絵 / 絵巻物といった古くから日本に伝わる貴重な文化財の高精細複製品を制作して寄贈している。今回の「秋冬花鳥図」の高精細複製品は、「綴プロジェクト」の第11期作品にあたるものだ。
「秋冬花鳥図」は、江戸時代(17世紀)の狩野派の作と伝えられている襖絵で、雁や鴨、白椿や千両など秋冬の景物が描かれている。「綴プロジェクト」による高精細複製品の制作では、今期から使用するカメラやレンズなどの機材を刷新。これまで以上に高精細な複製品が実現された。なお、展示場所やキヤノン株式会社のWebサイトでは、この「秋冬花鳥図」の活動に関する記録映像を、8月中旬から公開することが予定されている。
綴プロジェクト
URL:https://global.canon/ja/tsuzuri/
2018/07/04
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