漫画家の赤松健氏、海賊版撲滅と収益分配のために出版社との連携による実証実験を発表

赤松健氏のツイート

「魔法先生ネギま!」や「UQ HOLDER!」、「ラブひな」で知られる漫画家の赤松健氏は、出版社と漫画などの作者が共同で収益を作者と出版社に分配できるシステムについて、7月末から実証実験をスタートすると発表した。
今回、新しいシステムの実証実験を発表できたのは、赤松健氏が取締役会長を務める株式会社Jコミックテラスがヤフーグループを離れ、メディアドゥホールディングス傘下となり、講談社から出資を受けたことから。

この新たな協力体制により、赤松氏が以前、2018年4月に発表していた、漫画村のような仕組みで収益を作者と出版社に分配するシステムの実証実験が実現することとなった。

氏の理想としては、「全出版社横断」、「使いやすさで海賊版に勝ち」、「定額読み放題」という3本柱となっているが、その理想に向けた第一歩を踏み出すこととなる。

一時期の「漫画村騒動」で一部の漫画無料読み放題サイトや動画サイトは閉鎖に追い込まれたが、依然、同様のサイトは多く存在しているのが現状。それらの海賊版に頼らず、適切な価格で使いやすいサイトで漫画が読めるなら、正規のサービスを利用するというユーザーも多いはずで、氏の試みが実証実験を経て、理想に近づくことが望まれる。
赤松健氏のツイート
URL:https://twitter.com/KenAkamatsu/status/1016580984341295105
2018/07/11
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