大日本印刷、明治からの歴史がある「秀英体」ライセンスをMonotypeへ提供

大日本印刷株式会社(DNP)は7月18日、オリジナル書体である「秀英体」のライセンスをMonotypeに提供したことを発表した。Monotypeは米国時間6月21日より、17書体の「秀英体」を「MyFonts」のラインアップとして提供を開始している。DNPは本件に関して、海外ユーザーにも「秀英体」を利用してもらうために、世界中へフォントを配給するMonotypeへのライセンスを提供したと発表。
同社は、明治時代に「秀英体」を開発し、その読みやすさから、書籍や辞典などに広く利用されてきた歴史を持つ。書籍制作の関係者からはもちろん、ユーザーからも支持されてきたこともあり、同社は「秀英体」のさらなる普及に取り組んできた。2005年には、「秀英体」をデジタルフォント化するリニューアル事業「平成の大改刻」に着手している。また、2009年には、DTP環境や電子書籍ビューアー、ワープロソフトなどにもライセンス提供を実施した。
今回Monotypeへ提供した「秀英体」17書体には、「秀英明朝 L(細)」や「秀英アンチック」、「秀英角ゴシック金 L(細)」などが含まれている。フォントの仕様は、文字セットが「Adobe-Japan1-3(9,354字) ※秀英明朝L、秀英明朝M、秀英明朝Bの3書体はAdobe-Japan1-6(23,058字)」、フォーマットは「OpenTypeフォント」となっている。Monotypeが運営するフォント販売サイト「MyFonts」や機器やソフトウェアへの組込みフォントとして提供。古くからの歴史を持ち、実用性も高い「秀英体」のため、海外ユーザーからの反響も大きいことが予想される。
MyFonts:http://www.myfonts.com/

大日本印刷株式会社
URL:http://www.dnp.co.jp/topic/10147089_2517.html
2018/07/18
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