近視・遠視の影響を受けない網膜走査型スマートグラス「RETISSA® Display」が一般向け受注を開始

株式会社角川アスキー総合研究所では、7月31日、株式会社QDレーザが開発・販売する網膜走査型レーザアイウェア「RETISSA® Display」の初の一般(個人)向け受注を開始すると発表した。価格は598,000円(税抜)で、2018年秋ごろの出荷予定。アスキーブランドの公式オンラインストア「アスキーストア」で申し込むことができる。
同製品は、三原色レーザ光源からの微弱な光と高速振動する微小な鏡(MEMS ミラー)を組み合わせ、網膜上に映像を描き出すレーザ網膜走査技術「VISIRIUM® テクノロジー」を活用したヘッドマウントディスプレイだ。網膜に直接映像を照射することで目のピント調節機能の影響を受けないため、近視や遠視、乱視、老眼など視力に課題がある人でも矯正なしでクリアな映像を楽しむことができる。

また、従来のスマートグラスは映像部分を注視すると背景のピントがずれ、逆に背景を見ると映像がぼやけてしまうという問題点があったが、RETISSA Displayでは、映像と背景の両方を同時にクッキリ見せることができるため、今までにない高品質なAR(拡張現実)体験が可能となる。

この商品の初の一般向け受注は、日本の先端ベンチャー企業である「QDレーザ」と、オープンイノベーションに関わる情報メディア「ASCII STARTUP」とのコラボレーションによって実現した。QDレーザでは、この技術を活用して、ロービジョンと呼ばれる著しく視力が低い人でも映像を見ることができる医療機器の開発も進めており、医療現場での活躍も期待されている。
株式会社KADOKAWA
URL:http://www.kadokawa.co.jp/
2018/08/01
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