世界初!地球温暖化で“沈む”Webサイト「ツバル~沈みゆく旅行記~」スタート

8月1日、ページ内に仕掛けられた“海面”により、記事が水没して読めなくなってしまうというユニークなWebサイト「ツバル~沈みゆく旅行記~」が公開された。
「ツバル」は、地球温暖化に伴う海面上昇による被害で『世界で一番最初に無くなる国』と言われている南太平洋に浮かぶ人口10,000人の島国。Webサイト「ツバル~沈みゆく旅行記~」は、このツバルに2018年の1~2月にかけて滞在したメンバーによる旅行体験記だ。

このWebサイトには、なんとツバルの水位とリアルタイムで連動する「海面」が仕掛けられており、ツバルの水位が上がると、サイト内の海面も上昇して記事が水没し、読めなくなってしまう。水中には記事やタイトルがうっすらと見えるが、見ているうちに水流にながされて傾き、重なりあって読むことができない。

画面左下には「2.6メートルを超えると生活区域での浸水の可能性があります。」の文章とともに、「ツバルの水位2.63m」(2018年8月1日16:00現在)というリアルな数字が表示されており、まるでツバルでの生活を疑似体験しているかのようだ。
この「水没状態」は、サイトをSNSでシェアするか、募金ページにジャンプすることによって解消することができる。このどちらかの操作を行うと、海面が一気に下がり、テキスト・画像などの各パーツがあるべき場所に納まって記事が読めるようになる。さらに、最下部にある「キングタイドボタン」をクリックすることでページは完全に水没し、滑走路や村の多くが水没する「キングタイド」(年に潮が最も高く満ちる時)が訪れた時のツバルを、ページ上で疑似体験できるようになっている。

同サイトは、映像作家の大月壮氏、映像スタッフの田村聡氏、環境アクティビストの清水イアン氏が中心となり企画し、ブルーパドルの佐藤ねじ氏・橋本大和氏がWEB制作を担当。ツバルにおける地球温暖化、そして海面上昇の問題について考えるきっかけとなることを願って企画・制作されている。
「ツバル ~沈みゆく旅行記~」
URL:http://sinktuvalu.tv
2018/08/01
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