点字やイメージを立体化してプリントできるデスクトップタイプのプリンタ「EasyTactix」

プリントサンプル(点字入り案内地図)

SINKA株式会社は、デスクトップタイプのプリンタ「EasyTactix」を開発し、販売を開始している。点字やイメージを立体化してプリントできる製品。従来の点字プリンタのように機械式ではないため、50dB以下と比較的に稼働音が静かで、さまざまなシーンで活用できる。本体の標準価格は44万8000円(税抜)で、専用紙の立体シート200枚セットの標準価格は1万2000円(税抜)。
サーマルプリント方式の本製品は、専用紙の立体シートを裏面から加熱することで、データの階調に応じた立体プリントを実現できる。点字の作成をはじめ、写真や図形などのイメージに“触って感じる”付加価値も加えられるプリンタだ。別途にインクジェットプリンタを用意し、先に専用シートにプリントしておくことで、立体的なカラー表現を行う活用方法もある。
独自開発の専用紙には微細熱発泡カプセルがコーティングされた層があり、それが加熱によって膨らんで立体を形成する仕組み。シートはA4サイズで、Windows 10 / 8.1 / 7で使用でき、USB 2.0接続のほかWi-Fiや有線LANでの接続にも対応している。
立体イメージのプリントは、一般的なプリンタとほぼ同じ方法で実現することが可能。付属の無料アドインソフトを使用すると、Microsoft OfficeのWordやExcelで、漢字変換をするような手軽さでテキストから点字への変換も行える。本体サイズは316(幅)×164〜340(高さ)×286〜637(奥行)mm、重量は4.9kgで、プリント速度は100〜150秒(点字22行プリントの場合)。

手持ちのプリンタと組み合わせれば、立体的なカラー表現も可能

「EasyTactix」本体

SINKA株式会社
URL:http://www.sinka.co.jp/
2018/08/03
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