Mac上にWindows仮想環境を作り出す「Parallels Desktop」がバージョンアップ。macOS Mojave対応も

パラレルス株式会社は、8月23日、今秋発売予定のmacOS® Mojaveにも対応したクロスプラットフォームソリューション「Parallels Desktop 14 for Mac」の販売を開始すると発表した。仮想マシンのストレージ容量を大幅に節約し、起動時間の短縮やグラフィックパフォーマンスの向上を実現した最新バージョンである。
今回のアップデートでは、WindowsとMac双方のストレージメカニズムを考慮した、新たなストレージ最適化により、仮想マシン上のデータ容量を大幅に削減。実際に同社のシニアプロダクトマネージャー/カート・シュマッカー氏の作業環境で「Parallels Desktop 13」→「Parallels Desktop 14」へのアップデートを実施したところ、223.08GB→196.65GBと20GB以上の容量削減が可能という高い効果が確認されている。

ストレージの節約をサポートする[ディスク領域を解放]メニューが新説されており、複数の仮想マシンに対する処理操作の効率化にも配慮。容量が膨らみがちなスナップショット作成でも、ディスク容量を約15%削減している。さらに、ドック上から仮想環境内のソフトウェアを起動するスピードが大幅にアップし、コールドスタート・ホットスタートともに、従来の1/3~1/5という高速起動が可能となっている。

Parallels Toolboxではストレージ節約につながる複数の方法を提案し、ストレージを最適化

またMicrosoftのWindows Inkが筆圧感知に対応したことを受け、同製品でも筆圧感知機能をサポート。Adobe PhotoshopやIllustratorをはじめ、スタイラスから取得する圧力データを読み取るすべてのWindowsアプリケーションにおいて、筆圧感知機能への対応を可能にしている。プレッシャセンサビリティーに対応するmacであれば、トラックパットからの筆圧感知にも反応するため、クリエーター向けソフトのみならず、幅広いアプリへの活用が想定される。(時期MSではPowerPointでも筆圧感知機能への対応が発表されている。)

今秋発売予定のmac新OS「Mojave」への対応もすでに完了しており、「macOS Mojave」の一般向けリリースと同時に、ホストおよびゲストOSとして利用可能に。Mojaveリリース後にはあらためて機能チェックの後、アップデートを行う予定とのことである。

筆圧感知にも対応(製品発表会でのデモンストレーションより)

macOS Mojaveにも対応済

パラレルス株式会社
URL:https://www.parallels.com/jp/
2018/08/23
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