美術家・建築家の秋山佑太氏が企画した12組の作家が参加しているグループ展「マルチシャッター」
2018年8月24日（金）から9月9日（日）まで、EUKARYOTEにて、美術家 / 建築家の秋山佑太氏の企画による展覧会「Multi shutter / マルチシャッター」が開催されている。各地から各々の地域性や時代性に紐付いた活動を行っている12組の作家が参加。強固なアイデンティティを持つ作品群を、建物の“シャッター”あるいはカメラの“シャッター”でとらえることになぞらえて焦点を当てている。
秋山佑太氏は、建築土木作業員が抱える葛藤を見つめ、“作業員の作業リスクなくして現在の都市は存在し得ない”という視点を起点とした表現を展開している。そんな秋山氏の企画による本展は、“参加作家それぞれの活動がひとつの空間で乱反射し、この時代の変り目を鈍光な灯で照射”する内容だ。
展覧会のメインビジュアルでもある展示作品の1つ、尾崎森平氏による「杉林のシリーズ」は、東北の同じ杉林の風景を昼と夜とに描き分けたもの。それはモネの連作「積みわら」へのオマージュであり、ゲーム「ドラゴンクエスト」のフィールドが昼と夜ともに同じ図像を流用している事にも影響を受けている。月曜休廊で、時間は12:00〜19:00。