キヤノン、35mmフルサイズCMOSを搭載した待望のミラーレスカメラ「EOS R」を発表

ミラーレスカメラ「EOS R」
※RF24-105mm F4 L IS USM装着時

キヤノン株式会社は、新たなイメージングシステム「EOS R システム」を立ち上げ、その対応製品として、ミラーレスカメラ「EOS R」と「RFレンズ」4機種、マウントアダプタ4種を順次発売することを発表した。このうち、ミラーレスカメラの「EOS R」は、新開発のRFマウントを採用し、35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載した製品。2018年10月下旬に発売され、参考としてのキヤノンオンラインショップでのボディ単体の販売予価は23万7500円(税抜)となっている。
「EOS R」は、有効約3030万画素のモデル。最新のエンジン「DIGIC 8」を搭載して、高画質かつ表現力豊かな撮影を実現している。新開発の「RFレンズ」を装着できるほか、別売の専用マウントアダプタを用いることで、従来の「EFレンズ」や「EF-Sレンズ」の使用も可能だ(EF-Mレンズ、EFシネマレンズを除く)。
レンズの収差や回折などを補正する「デジタルレンズオプティマイザ」を搭載し、補正に必要な情報が「RFレンズ」から「EOS R」に自動で転送されるため、従来必要であったパソコンを介したレンズ情報の事前登録が不要。手ブレ補正機能では「デュアルセンシングIS」を採用しており、レンズのジャイロセンサーに加えて、撮像センサーの画像情報からもブレ情報を取得し、低周波の揺れも高い精度で検知して最適な補正を行う。
AFは、各画素が撮像と位相差AFの両方を兼ねる「デュアルピクセルCMOS AF」と「RFレンズ」の駆動制御を最適化したことで、最速で約0.05秒の高速性を実現。被写体の瞳を検出してピントを合わせる「瞳AF」も搭載した。本体には約369万ドットの有機ELパネルを採用した視野率約100%のEVFを内蔵し、ボディ背面にはEOSシリーズでは初めてマルチファンクションバーを実装。さらに、キヤノンのカメラでは初となる露出モード「Fv(フレキシブルAE)」も用意されており、単一モード上でシャッター速度 / 絞り / ISO感度など露出に関わる設定値をAUTOまたは任意の値に設定できる。
本体サイズは約135.8(幅)×98.3(高さ)×84.4(奥行)mm、本体のみ重量は約580gで、記録メディアはSD / SDHC / SDXCメモリーカード(UHS-II対応)。予約受付は、2018年9月12日(水)の10:00から開始される。

「RFレンズ」をはじめとする「EOS Rシステム」の製品群。RFマウントは、EFマウントと同じ内径54mmの大きなマウント径や、無限遠に焦点を合わせたときのレンズの最後のガラス面の頂点から撮像面までの光軸上の距離が短い「ショートバックフォーカス」、レンズとカメラボディ間の新マウント通信システムを特徴としている

キヤノン株式会社
問い合わせ:050-555-90002
価格:オープン
URL:https://canon.jp/
2018/09/06
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