鑑賞者の心情が投影されるような独創的な作品世界を生み出す村岡貴美男氏の「日本画展」

村岡貴美男「満ち潮」
20号P、紙本・彩色

2018年9月26日(水)から10月2日(火)まで、西武池袋本店 6Fの西武アート・フォーラムにて、村岡貴美男氏の「日本画展  心象の庭、心象の部屋」が開催される。村岡氏は、伝統的な日本画の技法を基にしながらも西洋絵画の持つ霊性やイコンを取り入れ、自然に宿るさまざまな“気配”の表現を試みている画家。その古色を帯びた画面からは、鑑賞者の心情が投影されるような独創的な作品世界が生み出されている。
1966年京都府生まれの村岡貴美男氏は、1995年に東京藝術大学美術学部日本画専攻を卒業し、2000年に東京藝術大学大学院博士後期課程を満期修了。本展では、シンメトリーの構図で横たわる女性の姿とアオイガイの殻を描いた「満ち潮」や、女性の心中を表現した「心象」、柾目の杉板をバーナーで焙って角を削り落とすなど加工して支持体にした「聖盃(静寂)」といった作品が紹介される。
また、同じく9月26日(水)?10月2日(火)に、西武池袋本店 6Fのアート・ギャラリーでは、松田重仁氏の「彫刻展  水の祈り・いのちの輝き」を開催。松田氏は生命の根源である“水”をテーマに制作に取り組んでおり、木彫の彫刻作品に真鍮を加え、有機的で生命力溢れる木の芽や実、花々が風にそよぎ天空に伸びる特徴的なモチーフの作品を生み出している。いずれの個展も、開催時間は店舗の営業時間に準じ、最終日のみ16:00閉場。

松田重仁「浮遊する水・花」
35×73×9cm、楠・桂・真鍮

■期間:
2018年9月26日(水)~10月2日(火)

■開催場所:
西武池袋本店 6F 西武アート・フォーラム / アート・ギャラリー
東京都豊島区南池袋1-28-1

■問い合わせ先:
西武池袋本店
tel. 03-3981-0111(大代表)
url. https://www.sogo-seibu.jp/ikebukuro/

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