ピクスタが、芸術家支援プラットフォーム「mecelo(メセロ)」をスタート

ピクスタ株式会社は、10月18日、アートファンと芸術家をつなぐ芸術家支援プラットフォーム「mecelo(メセロ)」を開始すると発表した。月額100円からの支援制度で、若手芸術家たちの活躍を支えるとともに、これまでコアなアートとのかかわりが難しかった一般層に、新しいアートの楽しみ方を提供する。
同サービスが目指すのは、大勢の小さな“あしながおじさん”がいる世界。アートだけで食べていくのは難しいとされている芸術家の卵たちが、継続的な創作活動を維持するために、作品に共感するパートナー(支援者)から毎月少額の支援を受けることができるプラットフォームサービスだ。寄付とは異なり、支援したパートナーには、ポストカードなどのちょっとした制作物や芸術家との交流といったリターンが用意されている。

ホームページ上には、芸術家たちが持つ活動テーマ・世界観の紹介や作品公開の場を設け、アート作品売買の場も提供する。
日本のアート市場において、現代アートは“よく解らない”ものと思われがちで、若い芸術家の作品を日常的に楽しむ文化は未だない。アートに興味はあっても、楽しみ方がわからない人がほとんど――というのが実情であろう。「mecelo」は、少額の支援で「芸術家を支えるパートナーになる」「アート体験を共に作り上げる感動を得る」といった得難い価値を提供することで、支援者側にも大きなチャンスと可能性をもたらす。

パートナープランは月額100円~と少額なものが多く、本格的なアート作品をコレクションするような“資産家”でなくても、気に入ったアート作品、または芸術家を気軽に支援できる点も特徴だ。

さらに注目したいのは、芸術家側が用意する「リターン」にmecelo側が一切の制限を設けていない点である。現段階では、カレンダーやポストカード、作品のデジタルデータといったアート作品が主だが、芸術家は支援者に向けて、ありとあらゆる価値を提案することが可能で、交流の機会や展覧会への招待、アート体験の共有といった“体験”を提供することもできるし、ビデオやメッセージという形で自身の創作ノウハウを提供することも可能なのだ。

同サービスオープン時に登録されている芸術家は20名。現在はmecelo側が有望な芸術家に声をかけていく形式が取られているが、いずれは芸術家側からの応募も受け付ける予定とのことである。
ピクスタ株式会社
URL:https://mecelo.com/
2018/10/18
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