印刷博物館で企画展「天文学と印刷―新たな世界像を求めて」がスタート

「天文学と印刷―新たな世界像を求めて」

2018年10月20日(土)から2019年1月20日(日)まで、印刷博物館にて、企画展「天文学と印刷―新たな世界像を求めて」が開催される。開館時間は10:00〜18:00(入場は閉館30分前まで)。ニコラウス・コペルニクス(1473〜1543年)、ティコ・ブラーエ(1546〜1601年)、ヨハネス・ケプラー(1571〜1630年)など、天文学の進展に大きな役割を果たした学者と印刷者の関係が紐解かれる。
コペルニクスの「天球の回転について」が出版された16世紀のヨーロッパは、天動説から地動説への転換が起きたことをはじめ、それまでの価値観から脱却し、新たな世界像を再構築する時代となった。その中で、情報の伝達はもちろん、多くの重要な役割を果たしたのが、15世紀に登場した活版印刷や図版印刷。学者と印刷者が共同で出版を行うのみならず、自ら印刷工房を主宰して書物を刊行する学者もいた。本展では、印刷所が知識人どうしを結びつけて新たな学問を育む場としても機能したことを紹介する。
「新たな世界の胎動」「出版都市ニュルンベルク・地動説発信の地」「1540s・図版がひらいた新たな学問」「コペルニクスの後継者たち」「日本における天文学と印刷」という5部による構成で、さまざまな資料を展示。入場料は一般800円 / 学生500円 / 中学・高校生300円 / 小学生以下・65歳以上など無料で、文化の日にあたる11月3日(土・祝)は特別に誰でも無料で入場できる。休館日は月曜(12月24日と1月14日は開館で翌火曜が振替休館)および12月29日(土)〜1月3日(木)。
なお、関連イベントとして、11月13日(火)〜11月18日(日)には森岡書店銀座店(東京都中央区銀座1-28-15 鈴木ビル)で無料のコラボイベントも開催される。店内に小さな活版印刷工房がオープン。活版印刷のデモンストレーションやミニ体験が実施され、企画展図録や特製活版グッズが販売される。

ヨハネス・ケプラー「宇宙の神秘」(第2版)

ニコラウス・コペルニクス「天球の回転について」
所蔵:金沢工業大学ライブラリーセンター、広島経済大学図書館

司馬江漢〈天球図〉

■期間:
2018年10月20日(土)~2019年1月20日(日)

■開催場所:
印刷博物館
東京都文京区水道1-3-3 トッパン小石川ビル B1F

■問い合わせ先:
凸版印刷株式会社 印刷博物館
url. https://www.printing-museum.org/
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