ディープな書体の世界を楽しむ「MdN EXTRA Vol. 5 絶対フォント感を身につける。」発売

株式会社エムディエヌコーポレーションは、デザイン誌「MdN」で大人気を博した「絶対フォント感」特集3号分を合本し、新たな記事を追加した完全保存版ムック「MdN EXTRA Vol. 5 絶対フォント感を身につける。」を11月15日に発売した。A4変形判/144P/1,800円(税抜)。全650書体超を収録した“書体見本帳”の付録付きである。
絶対フォント感とは、例えば牛乳パックの赤字部分を見たとき、写研書体に混ざって「株式会社ヤツレン」が中ゴシックBBB、「原材料名 生乳100」が新ゴなのではと推定でき、昔からある版下のうち、この部分だけ後から差し替えられているのではないかと仮説が立てられる能力。

あるいは、高速道路をドライブ中に、現在はデジタルフォントに置き換わりつつある道路標識に紛れて、かつての日本道路公団標準文字(通称、公団ゴシック)で書かれた標識があるのを見つけ、「『霞』のあめかんむりが省略された形が攻めているな」と比較・分析してしまう、そんな能力を指す。
2015年、デザイン誌MdNで初の特集が組まれた「絶対フォント感」は大きく話題を呼び、その後、計3回の「絶対フォント感」特集はいずれもフォント好き、デザイン好きの人々に指示され大好評となった。本書では、これらの「絶対フォント感」特集3号分を「総合編」「明朝体編」としてまとめ、さらに新たに「ゴシック体編」を新規記事として追加。フォントの味わい方やディティール、歴史、分類、進化を続ける最新書体事情などを網羅した”フォント”を全身で楽しめる趣味人必携の一冊となっている。

付録には、計176ページ・全650書体超を収録した書体見本帳「絶対フォント感を身につけるためのフォント見本帳」が付属。「明朝体」「ゴシック体」だけでなく、「丸ゴシック体」「毛筆・硬筆体」「デザイン書体」なども、わかりやすくカテゴリ分けされた、気になるフォントを調べるのに最適な資料だ。

本書を読めば、フォントの楽しさ、美しさ、そして味わい方の理解が進み、巷に溢れる文字たちがもっともっと魅力的に見えてくるはず。街中で気になる看板を見つけたら、家で本を読んでいて気になる書体が出てきたら、本書片手にぜひ「絶対フォント感」の世界に足を踏み込んでみてほしい。

フォントのディティール・ウォッチング

明朝体の歴史のはじまり。

電車に乗って、もじ鉄フィールドワーク!
えきもじ探訪

出版社:株式会社エムディエヌコーポレーション
価格:1,800円(税抜)
MdN編集部 編
URL:http://www.mdn.co.jp/di/book/3218102001/
Amazon:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844368206/
2018/11/15
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