現代のスポーツ選手を江戸期の技法で表現した中村弘峰氏の創作人形展「MVP」

「黄金時代」Golden Age 2018年
高さ44cm
(c)Kazuo Matsumoto

2018年11月21日(水)から12月10日(月)まで、日本橋高島屋S.C. 本館6Fの美術画廊Xにて、中村弘峰氏の個展「MVP(MOST VALUABLE PRAYERS)」が開催される。創作人形の斬新な世界を紹介する展覧会。江戸期の技法で制作した現代のスポーツ選手の人形が展示される。
中村弘峰氏は、1986年に博多人形師の4代目として福岡で生まれ、2011年に東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了した。以降は家業を引き継ぐと同時に、従来の概念に留まらない独創的な創作人形を発表。第3回金沢・世界工芸トリエンナーレで優秀賞を受賞するなど、伝統を“今日の感覚にアップデート”しながら活躍中だ。
古来から人間と人形の関係は深く、不老や息災などの願い、想い、祈りの気持ちを込める対象として、土偶やギリシャ彫刻をはじめとする数多くの“ヒトガタ”が生み出されてきた。中村氏は、人形師として、一層複雑化しているようにも感じられる現代においての人形のあり方を読み解き、それを再構築しながら、新たな創作領域を開拓し続けている。
本展では、多くの人々が英雄視し、羨望する対象としてのアスリートに着目。象徴的な存在を形として表現した作品群での空間構成に挑んでいる。
■期間:
2018年11月21日(水)〜12月10日(月)

■開催場所:
美術画廊X
東京都中央区日本橋2-4-1 日本橋高島屋S.C. 本館6F

■問い合わせ先:
日本橋高島屋S.C.
tel. 03-3246-4310
url. https://www.takashimaya.co.jp/nihombashi/
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