ソフトバンク、4時間25分におよぶ通信障害におわび。原因はエリクソン社製品にあると公表

ソフトバンク株式会社は6日、同日午後1時39分ごろから午後6時4分までの間に全国で発生した通信障害についておわびを発表した。
今回の通信障害ではソフトバンク・ワイモバイルの4G(LTE)携帯電話サービス、固定電話サービスの「おうちのでんわ」、「SoftBank Air」が利用できない、利用しづらいという状態に。Twitterをメインに全国のユーザーが通信障害を報告するも、同社の最初の発表では「一部地域」としており、同社が状況を把握できていなかった可能性が高い。

原因は、全国のユーザーをカバーする、東京センターおよび大阪センターに配置してある、エリクソン社(スウェーデン)製パケット交換機全台数。そのソフトウエアに異常が発生することで、影響が全国に広がった(原因は期限切れの証明書)。対処としてはソフトウエアを旧バージョンに戻すことで、復旧を行ったとしている。

このソフトウエアは9カ月前から運用しているもので、海外11カ国の通信事業者でもほぼ同じ時刻に同様の通信障害が発生したと、エリクソン社も明らかにしている。実際、イギリスのO2でも障害により数百万以上のユーザーが影響を受けている。

今回の騒動では、原因解明に手間取ったのか、ソフトバンクからの発表が少なく、戸惑うユーザーの多くがTwitterで報告するという状態に。公衆電話に行列ができたり、東京消防庁が119版通報に注意喚起したり、宅配便で遅配が発生したりと社会全体に大きな爪痕を残した。ユーザーにとっては、スマホに依存する社会では、いざという時の対応も普段から備えて置いたほうが良いという教訓にもなった。
発表資料
URL:https://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/press/2018/20181206_02/
2018/12/06
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